原発通信 148号2012/02/03発行
●「都民投票」署名 今月9日までです! あと4万筆! (一部、変更有―八王子市など)
●今日は、「帰宅困難者訓練日」とか 今日は、大寝台などの大災害発生時における「帰宅困難者訓練」ということで、大掛かりな訓練が池袋、新宿などで行われました。僕の携帯にもちょうど、午前10時に「訓練通報DRILL(東京)」という訓練用のエリアメールが届きました。
▼寄せられた情報 【原発の不都合な真実】原発は温暖化対策に役立たない-この世界には、はるかに有効な二酸化炭素の排出削減政策がたくさんある 原発問題を語るときに「地球温暖化対策」をからめる人がいますが、その意味でも原発は全く対策にならないことが、グラフで示されています。 実際CO2の削減に成功している国は脱原発志向の国で、原発推進の方針を変えない日本だけがCO2を増やし続けている、という内容。一読を。 http://www.47news.jp/47topics/e/218274.php * 《2000年以降、東北電力女川原発3号機、東通原発1号機など新規の原発が運転を開始し、電力供給に占める原子力の比率も徐々に高まったのだが、グラフからも分かるように日本の二酸化炭素排出量の増加には歯止めがかからなかった。逆にこの間、排出量を大きく減らしているのは、ドイツ、デンマーク、スウェーデンなどで、いずれも原発の新増設などに頼らずに、温暖化対策を進めている国である。大規模水力を含めた自然エネルギーが電力に占める比率はドイツが18%、デンマークが29%、スウェーデンに至っては56%という高さである。 3カ国ともグラフから分かるように二酸化炭素の排出量は減らしているが、この間にきちんと経済成長を続けている。過去20年間、ほとんど経済成長をしていないのに、電力消費量と二酸化炭素の排出量だけが急増している日本の状況は明らかに異常である。 つまり、原発の新増設を進めるよりも、規制を強化して省エネを進め、風力や太陽光、バイオマス発電などの自然エネルギーを進め、原発では温排水として単に海に捨てているだけの廃熱を有効利用する方が、はるかに有効な温暖化対策になるのだ。》(引用)
●彼ら=原子力マフィアにとっては、 まさに「ピンチはチャンス」=転んでもただでは起きない 「廃炉と除染で今後何十年も食える」原発関係者が漏らす本音 原発事故が起きたって、それをまた食い代にと、彼ら原子力マフィアは儲け口をすぐに見つけ出します。「廃炉」「除染」「最終処分場」などです。 この記事で、東電関係者の話が紹介されています。 「再稼働へ向けて、“完璧な原発”にすべく準備を進めています。それはストレステストで求められる以上の厳しさで、『想定外』という言葉を使わなくて済むように、橋が破壊、道路が分断、全電源が落ちても、非常用電源を確保するなどして原子炉を損傷なく止められる体制を確立しようとしています。 そのために費用を惜しまない。原子炉内の圧力が高くて、注水できないトラブルがありましたが、どんな圧力にも負けない給水ポンプを数百億円かけて開発、配置するつもりです」と。 まるで、「矛盾」、どんなものでも突き刺すことができる、どんなものでも防ぐことができる盾の類? そうそう、昨日紹介した東大の田中キョウジュにも、ゴヒロウしていただきたいものです。 一方、原発メーカーである東芝、日立製作所、三菱重工業の原発3社は、事故後、「フクシマを体験した」ということで海外受注が堅調だといいます。 ゼネコン各社(全国の原子炉建屋は、鹿島=24基、大林組=11基、大成建設=10基)の順に受注しているが、この3社は、内閣府から福島県内12市町村の除染モデル事業を委託された日本原子力研究開発機構から再委託を受けています。 原子力マフィア、何が起きても飯の種を探し出すことには長けています。 http://www.news-postseven.com/archives/20120203_82109.html
●給食の放射能検査に予算計上 それでも不十分な内部被曝対策 週刊ダイヤモンドの記事です。 《国が定めた、産地で行われる原材料の放射能検査では、食材ごとに細かく切り刻み、ゲルマニウム半導体検出器という1台1500万円もする専門の検査器で、1検体あたり30分かけて測定する必要がある。自前で検査機器を持たない場合は、外部の検査機関に委託することになるが、その場合1検体あたり2万円以上の費用がかかる。たとえば1日の給食で10種類の食材があった場合、20万円もかかることになる計算》とのこと。 《自治体の苦しい台所事情を考えれば、そこまでの検査はできない。事後のミキサー検査なら、検査する検体は1種類ですみコストも格段に安くなる。 給食を食べたあとに放射性物質の摂取量を知っても意味がないではないか、と思われるかもしれない。しかし、大きく2つのメリットがある》とのことです。(本文を読んでください) ところで、この記事で知ったのですが、1980年代から各自治体で日常食検査(各家庭で食卓に上る食事中の放射能検査)が行なわれていたそうです。しかし、2008年に廃止されてしまったとのことです。安倍か福田の時代です。 http://diamond.jp/articles/-/15969
●<干しシイタケ>規制値4倍のセシウム検出…長野などで販売 毎日新聞。 福島第一原発事故後、いろいろと食べ物に気を使っている方多いかと思います。特に産地はそうかもしれません。ところが、こういうことがあると、何を信用したらいいのか…。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120203-00000004-mai-soci
●独占事業で、やりたい放題だということ 東京・武蔵村山市も「脱東電」 大規模施設の大半で 朝日新聞。 《東京都武蔵村山市は2日、市庁舎や市立小中学校、公民館など電力小売り事業自由化の対象となる27の大規模施設のうち26について、4月以降、東京電力以外の事業者から購入すると発表》とのことです。《電気にかかる年間予想支出は1億円で、東電からの購入に比べて約1400万円削減と》いいます。つまり14%もです! いかに東電が儲けているかということです。 http://www.asahi.com/national/update/0203/TKY201202020722.html
●今後もかかった対策費全額を東電に請求するとのこと 川崎市、東電に2億2千万円請求 原発事故の水道関連損害 東京新聞。 「福島第1原発事故に伴う下水汚泥焼却灰の保管費用など、昨年11月末までに支払額が確定した水道事業関連の損害約2億2600万円を東電に請求した。そのほかの対策費は今年3月末までに11億円を超える見込み。同市は全額を今後請求するとした文書も併せて提出した」とのことです。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012020101001889.html
●末端労働者を食い物にして成り立つ原発 ピンハネと暴力団 毎日新聞から。 ①連載「原発労働の闇」 「元請けに支払われた日当10万円は、吉村さんに支払われる時には1万8000円に」 http://mainichi.jp/seibu/news/20120203sog00m040003000c.html ②原発偽装請負:全国で横行 「長年、会社ぐるみで」 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120203ddm041040173000c.html
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