原発通信 152号2012/02/13発行
時事通信 2月13日(月)10時43分配信 先週から続く2号機の温度上昇です。いったいなのが起きているのでしょうか。温度計の故障ならなぜホウ酸水の注入? 念のため?? http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120213-00000029-jij-soci
2号機圧力容器、80度超え 冷温停止状態の条件満たさず http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120212/dst12021216180005-n1.htm
【工藤和彦・九州大特任教授(原子炉制御工学)は「炉内の燃料の分布を把握できていない以上、局所的に高温になっている可能性も完全に排除すべきではない。高線量のため、新たに温度計を設置することは不可能で、もし残りの二つにも異常が出た場合には深刻な事態になる」と指摘】 そもそも、20度後の誤差があるということ自体理解できません。80度以下が「冷温停止」だというのに「当時から温度計には最大で20度もの誤差がある」とされていたが、そんな「精度」でいいのと思ってしまいます。1000度単位の世界の話なら、まあ20度(それでも2%です)ですかですが、100度以下の世界の話でいうレベルなのでしょうか。これって、「さあ、詳しいことはわかりませんね」と同義ということです。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120213-00000034-mai-soci
こういう発言聞くと、20世紀初頭の女性革命家の言葉を思い出し、彼女と同様に、言い返したくなります。 「『ベルリンの秩序は維持されている
!』ほざくがよい、鈍感な権力の手先どもよ! お前たちの『秩序』は砂上の楼閣だ」(ローザ・ルクセンブルグ)と。 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120213k0000e040085000c.html
【ウクライナの原子力学会長・国立科学アカデミー原子力発電所安全問題研究所長のアレクサンダー・クリュチニコフ氏は11日、郡山市のホテルハマツで開かれた講演会で、東京電力福島第一原発事故に関し、燃料の核分裂の連鎖反応が再び起きる可能性を指摘し、「再臨界」の防止が急務と提言した。監視と対策のシステム構築を訴えた。】 http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9935232&newsMode=article
【東電が機構から資本注入を希望するなら、注入額に照らして十分な議決権が伴わない形で資本注入を求める計画が提出されても、認めるつもりは全くない」と強調】したそうです。 http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201202130040.html?ref=reca その2日前の記事では、 毎日新聞 2月11日(土)10時2分配信 【経営の自由度を確保したい東電と、同社の経営体質に根強い不信感がある政府との間で、せめぎあいが続いている。政府は経営に強く関与して、経営合理化や迅速な賠償を進める狙いだが、東電は経営権を死守する構えを崩さない。】と。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120211-00000022-mai-bus_all
読売新聞、自社の調べで、原子炉圧力容器の脆さの指標となる「脆性遷移温度(関連温度)」が、予測値を上回っていたことがわかったといいます。しかし、そのようなことは、以前から言われていることで、「安全神話を振りまいていた」読売新聞にとって「明らかになった」ということです。しかし、読売新聞をとっている人、多いのでそれなりには伝わったか? ただ、ネット版を見ているので、これが朝刊か夕刊かどちらに掲載かわからないのですが。なぜかというと、最新は朝刊しかとっていないところがほとんどだというのです(読売や毎日の勧誘で言っていました)。夕刊だとしたら、「弊社は報道しています」とアリバイがたちますから。 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120211-OYT1T00846.htm
情けないことに、この国や企業は、国民の命など考えたこともないということです。そして、アメリカにまず最初に知らせなければならない理由とは何かです。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012021101001897.html
【たんぽぽ舎発】「大飯原発」と「新幹線」と「福井県」新幹線の延伸
ストレステスト後の地元「合意」への道具立て 山崎久隆 県経団連の川田達男会長の話。「経済界としては、新幹線が認可されないなら、原子力(への対応)も含めてきちっとやろうと。国との対立も、ある程度やむを得ないという考え方でいた。私は少なくとも、新幹線が認可されなかった場合には、原子力は少し今までみたいに国の言うとおりにしてはいかんなと思っていた。新幹線が認可されたということで、そういう問題はなくなりましたね。」 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201202112055376 という記事を読んで後、今日の夕刻には、以下の記事です。 毎日新聞 2月13日(月)12時27分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120213-00000023-mai-soci 森山善範原子力災害対策監は「保安院として責任をもってまとめた」と、よくもまあ言えるものです。彼らのとって「責任」などという言葉自体があることが不思議です。「予の辞書に責任という言葉はない」が本当です。
「容器設計・製造会社オー・シー・エル(東京都)の味方をしているつもりはない。全て検査していたら出荷が滞り、使用済み燃料の処理が進まない。学会としてサンプル検査でいいと判断した」と。つまり、そんな面倒なことやらずにどんどん行け(原子力マフィアのホンネ)ということ。後は野となれ山となれ、俺が生きているうちは何も起こらないだろうからと思っていたのでしょうが、残念というか3.11が起きてしまったのです。 コヤツのHPを見たら何のことはない、「次世代の軽水炉の開発」だそうです。そこでうまい汁を吸おうというだけの話。それも税金を使って自分の私腹を肥やすことを、お墨付きでせっせとやっているという許しがたいことをしています。 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120212k0000m040111000c.html
このメンバーを見て、信用しろということ自体に無理があるでしょう原燃、日立、東芝、三菱、東電、関電、東工大、保安院など、みんな原子力マフィアです。自分たちに都合の悪いことするわけがないでしょう。
「雑草のように」という言葉がありますが、「最新プラント」も名もなき(いやありますが)雑草の前には形無しということ。そのくらいでほころびが出てしまうということです。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120210-00000565-yom-sci 耐圧ホースの破損事象に関する原因調査:植物(チガヤ)の貫通(東電提供2.10)
【政府案では、今回の事故を招いた独立性、専門性の欠如に対する改善にはならないし、IAEAのルールにも合致していないのではないか。】と、参考までに。 http://www.taro.org/2012/02/post-1162.php
●暴かれる原発マフィアのウソ――寒波のなかの欧州、フランスに電力売るドイツ ●省エネは建物の構造・設備の充実から 法定数の目標を突破したと聞いて、力づけられました。寒い中、本当にご苦労様でした。 さて、ドイツヨーロッパは寒波に見舞われています。東ヨ-ロッパは、夜間の気温がマイナス30度近くまで下がり、30人近くの死者が出ている 国もあります。 ドイツの原発とエネルギー使用に関する簡単な報道が新聞に出ていますから、報告しておきます。現代ドイツでは17基の内8基の原発が停止して います。フクシマ事故を受けて8基を停止させる時の議論は、冬の寒さにエネルギ-が足りなくなり、料金を上げなければならないと言う、日本と同じ 内容でした。しかし、この寒波の中でも現実にはエネルギーが余り、フランスにエネルギーを供給しているという調査結果が出ています。 フランスの場合は、80%近く電源資源を原発に頼っていますが、この寒さのなかで電気量が足りなくなり、ドイツから電気を買う羽目になっていま す。これはフランスの建築物には保温・断熱施設が整っておらず、家庭の暖房装置を電気暖房に頼っているからです。人口ではドイツより約4分の1 ほど少ないフランスの電気使用はドイツの2倍といわれています。それを58基の原発で賄っているのですが、それでも不足しているのが現状です。 2010年ドイツの全エネルギー供給の41%が石炭、22.5%が原発、14%がガス、17%が代替エネルギーとなっています。2011年のの統計はまだ発表されていません。ドイツのエネルギーは、8基の原発停止にかかわらず必要以上に余っていることから、フランスに輸出されることにな ります。他にはこの冬ポーランドにも輸出されています。ドイツのこの背景には、風力、太陽光、バイオ・ガス等による原発に代わる代替エネルギー 生産の余剰が挙げられています。 原発推進者が吹聴してきた、「電力不足」「料金値上げ」には何らの根拠がないことが世界的に証明された一例といえます。原発マフィア族の嘘が暴かれると同時に、私たちが学べるのは、「省エネ」というのは単にエネルギ-使用量を減らすことだけではなく、取り分け建築物、家屋の保温設備を十分にすることでもあるでしょう。屋根、壁、窓等の断熱を素材的、技術的に補うことによって莫大なエネルギーと家計費が節約できます。社会の各分野に まで広げられたこうした総体をドイツでは「エコロジー」と理解されています。生活スタイルの哲学と表現してよいように思いますが、どうでしょう か。では、引き続き脱原発向けがんばりましょう。 * 住宅の断熱問題で、「外断熱」という言葉、耳にしたことあるかと思いますが、日本の場合、コストの低い内断熱工法がほとんどで、欧米のように外断熱工法が進んでいないということが大きいかと思います。「欧米好きの日本人」も、このようなことはなぜかすぐにまねしないのです。安普請の住宅が氾濫する原因の一つにも数えられています。また、日本では、蒸し暑い夏、湿気の問題等があり、「家は夏向きにつくる」という「文化」的理由もあるのですが。 http://allabout.co.jp/gm/gc/27300/ | ||