原発通信 154号2012/02/15発行
河北新報 Web版2月15日(水)6時10分配信 【東京電力福島第1原発の地下は、昨年4月に東日本大震災の余震とみられる震度6弱の地震が起きた福島県いわき市の地下と、深部から水が供給されているなど特徴が似ており、近くの活断層が滑って直下型地震が起こりやすくなっているとの調査結果を、東北大の趙大鵬教授(地震学)らが14日発行の欧州の専門誌で発表した】といいます。 2号機といい、MOXの3号機、野ざらしの4号機といい、今度あったら、冗談抜きに「最悪のシナリオ」でしょう。それまでに押さえ込んでもらわなければなりません。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120215-00000010-khks-l07 * 地震が頻発しています。今日も北海道、福島沖と…。 中間貯蔵施設 楢葉町が2カ所分散設置提案 毎日新聞 2月15日(水)10時52分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120215-00000019-mai-soci * 「除染」と称して行っていることですが、田の土まではぎ取って「除染する」とのことですが、果たして効果あるのでしょうか。現在、せっせと行っていますが、税金の無駄遣いだとの指摘もある通り、雪が解け、山からまた水と一緒に里に出てきたら、また剥ぎ取る? 原発特需だと喜んでいる連中の懐を税金で肥やすだけではないでしょうか。 毎日新聞2月14日付夕刊。 橋下、「昨年の市長選で既に民意は示されており、住民投票の費用がもったいない」と言ったそうです。「民意は示されている」? 先の大阪市長選、そんなことが争点になったなんて聞いてもいません。「費用がもったいない」? こんなこと言うと、昔の人は「なんてケツの○○が小さい奴だ」と軽蔑したものです。 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120214dde041040043000c.html 圧力容器の温度計8個に異常 福島第1原発2号機 東京新聞Web版2月14日 23時32分 またまた、出てきました。これだから信用できないのです。そもそも、次の記事でも指摘されているように、爆発で壊れているかもしれないし、だとするならば、壊れた温度計で「低温停止」宣言? そうすると、大見得を切って宣言したことのそのものの意味がなくなるということでは。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012021401002271.html 東電の報道陣への対応に、海外メディアも怒り爆発 立ち読み週刊朝日 週刊朝日2012年2月24日号: 温度計の故障で済ませていいものなのでしょうか。そもそも、誰も現場へ行ってみてきた者はいないのですから。 【「爆発していないことになっている2号機は外観上、問題なく見えます。しかし、フクイチの現場にいた私が言いますが、3月15日に2号機で大きな『爆発音らしき音』がしたのは間違いない。"爆発"の圧力が外部ではなく内部にかかったと見ています。つまり、外壁が吹き飛んだ1、3号機に比べて、2号機は内部の損傷が激しいということです」】 http://www.wa-dan.com/article/2012/02/post-290.php 「暴走」が止まらない東電 ひた隠す100億円以上の「埋蔵金」 立ち読み週刊朝日 週刊朝日2012年2月24日号 【都内にある(東電の子会社)24社について、登記簿などで不動産情報を調べ、現地にも足を運んで想定賃料を割り出した。17社が都心の千代田、中央、港、渋谷区にあり、24社の年間賃料の合計は34億円。都の試算では、都心の17社を品川区へ移転し、整理・統合で半減すれば、賃料で20億円が削減できる。加えて自社ビル2棟と所有権を持つビル1棟を売却すれば78億円で、合計100億円が捻出できるという】 自分がまき散らしたものさえ「無主物」などといえる連中ですから。 http://www.wa-dan.com/article/2012/02/100-1.php 立ち読み週刊朝日 週刊朝日2012年2月24日号 まあ、それはそうでしょうと。 http://www.wa-dan.com/article/2012/02/post-289.php 毎日新聞2月10日付 東電の西沢、電気料金の値上げ説明にエネルギー庁で、「極めて厳しい経営状況が続き、苦渋の決断をした」だと。自分の儲けが減るときは「必死」になって、「苦渋の決断」だと。安く使われたものです。 東京新聞Web版2月14日 20時47分 【焦点だった原発政策については「10年かけて結論を出す」と棚上げし、意見集約を事実上断念する方向】になったとのことです。まあ、自民党も河野太郎のような脱原発派から原子力マフィアの一派まで抱えていますから。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012021401002216.html 毎日新聞2月14日付朝刊 枝野、「(東電は)純粋な民間会社であると思わない」「国に資本注入などを求めず、経団連でお金を集めて資金不足を補っていただければ、そんなありがたいことはない」と痛烈に皮肉ったそうです。 米倉、昨年5月、「福島第1原発事故の損害賠償支援を巡り金融機関に債権放棄を求めたことなどを批判。昨年9月の経産相就任時には『もっと経済を勉強してほしい』と苦言」とか。 枝野のいっていることはもっともだと思います。米倉、あのタヌキ顔で何が経済を勉強してほしいなどとよく言えたものです。好いてやまない資本主義経済というのは自己責任の世界だったのではないですかということです。不良債権問題での銀行と同じです。困ったときだけ、公的資金を入れてくれ、しかし、口は出すなと。儲ける時だけじゃ示しがつかないでしょうということです。 それにつけても、枝野は何を考えているのでしょうか。ところで、不良債権の時、銀行は法人税を払わなかったのですが、今回も払わないことになるのでしょうか。 http://mainichi.jp/select/biz/news/20120215k0000m020059000c.html http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120215-00000289-fnn-bus_all 赤旗2月14日Web版 【北海道電力の泊原子力発電所(泊村)の運転差し止めと廃炉を求める裁判の第1回口頭弁論が13日、札幌地裁(千葉和則裁判長)で行われました。 北電は答弁書で「原発に関し、絶対的な安全性を求めることはできない」とした上で、「施設、設備、運転管理などについて、その危険性が社会的効用との対比で社会通念上、容認することのできる水準以下であるかどうかを基準に判断されるべきだ」と主張しました。 市川守弘弁護団長は、口頭弁論終了後の報告会で、「危険な断層の近くにつくったのが泊原発」と強調。「北電は答弁書の中で、原発について『常にいくばくかの危険性を伴っている。絶対的な安全を求めるのは不可能』と開き直っています】 「社会的効用との対比で社会通念上」、ここです、ミソは。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-02-14/2012021401_07_1.html 東奥日報2月15日Web版 【日本原燃は14日、六ケ所再処理工場の前処理建屋で、外気を取り込むための設備の一部が破損し、建屋内に温水約12トンが漏れ出たと発表した。水は放射性物質を含んでおらず、同社は「外部への影響はない」としている。】 大熊町企画調整課長ら同町幹部、【1号機では東日本大震災翌日の3月12日、原子炉内圧力を下げるため蒸気を放出するベントが行われた。報告によると、大熊町には同11日時点でベントを行うという情報は入っていたが、「実際にいつ行ったかの連絡は結局来なかった」という】 まあ、いざとなったらそんなところでしょう。その口封じのためにカネをばらまき、それに手を出したということです。 http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012021400929 原発関係のサイトをネットサーフィンしていたら、福井新聞にあたりました。読んでいくと、最後に次のような文。「山積する課題を整理、パッケージにし、具体的対応のロードマップを明示すべきである」。最近やたらと目にする、「パッケージ」だの「ロードマップ」だのです。「きちんとまとめ、道筋を明示すべき」ではいけないのでしょうか。やたらと横文字を使いたがるのは、あの「都知事閣下」と同じです。「閣下」の話、次に続きます。 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/33026.html あっ、記事は「再稼働の条件 住民の安全、誰が保障する」と題するものでした。 ●「目的は菅直人リスクをなくすこと」自民・塩崎氏、原発事故対応を批判 自民党の塩崎恭久元官房長官、今日(15日)の衆院予算委員会で「原子力規制組織を見直す最大の目的は『菅直人リスク』をなくすことだ」と言ったそうです。私に言わせれば、「自民党リスク」(歴史的責任がある)「原発マフィアリスク」の間違いでしょうと。 この塩崎、1969年当時の高校生運動が盛んだったとき、東京都立新宿高校の中核派系高校生組織・反戦高協の活動家だった人です。その後、東大を経て親の後を継いで代議士になったとのこと。同期が音楽家の坂本龍一です。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120215-00000547-san-pol ●連合の古賀会長、お金がすべてと 今月10日に連合の総決起集会が開かれたそうです。その際の古賀の挨拶だそうです。古賀、「日本社会の安心、安定の実現が懸かった闘いだ」と大見得を切り、「賃上げや定期昇給の維持の重要性を訴えた」そうです。3.11以後、福島第一原発事故後は原発、放射能からの安心、安定がまず第一だと思うのですが。カネしか頭にないのでしょうね。まあ、大事ではありますが。 しかし、カネを取ったところで、カネを使うところがなくなったら…、そう、「市場が」なくなることだって想定できるのです。そんなことは、この人も「想定していない」のでしょう。起きたら「想定外」と。 有名詩人がつくったコマーシャルではないですが、「お金に愛情をこめている」人なのです。 ●<石原親子>「新党」巡り利害対立 皮肉の応酬も 小見出にあるような「ケンカ」だそうです。要は、権力がほしいだけです。そのためには慎太郎など誰にでもすがりつき、餌をくれるなら喰らいつく犬です。しかも、こやつ、喰らいついたら今度は餌をくれたものからまわりのものみんなを喰らおうとする悪党です。 と、話題にすること自体が奴の手中にはまることか。こうやって「話題提供」して得ようとしているのかも。 ちなみに、毎日新聞本誌での大見出しは、「石原親子『新党』でガチンコ」、小見出しは「利用されている」「幹事長辞めろ」です。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120213-00000053-mai-pol ついでに、天木 直人のブログも。お時間があればどうぞ。 「悪い事は言わない。橋下大阪市長はお笑い弁護士に戻るべきだ」 http://www.amakiblog.com/archives/2012/02/15/#002180 それと、橋下の「維新政治塾」とやらに「入塾」を申し込んだという間抜けな民主党議員って誰なんでしょうか。まさか、塾内分派闘争を起こして…、なんていうわけないでしょ!
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