原発通信 158号2012/02/21発行原発稼働の住民投票、31万人署名提出…東京 読売新聞2月20日(月)21時42分配信 4月3日に八王子市などの分を提出し、各区市町村選管はこの「本提出」を受けて署名の審査を始めるとのことです。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120220-00001057-yom-soci ◆吉岡斉さんの講演録から(1) 昨日お知らせした吉岡さんの西南学院大での講演、えっと驚くか、あんぐりか、冗談も休み休みしてくれませんかというか、そんなもんだったのですかという内容です。いえ、吉岡さんがというのではなく、原発にかかわっていた連中のことです。まあ、吉岡さんも「私も13年間原子力の御用学者をやってきましたけれど」と言っていますが。 事故調に一員として各地の原発を視察して分かったことということを話されていますが、まあ、要は何もやっていなかった、机上の訓練だけだったというのが実像のようです。IT時代とは言っても電気があってのもの、何かあったときは紙マニュアルが一番とのことです。当たり前の話です。「全電源喪失」対策にしても、机上で、ただ読み上げ、「異常なし」の繰り返し、10時間で全部治り、電源が回復するというシナリオというのですから。 廃炉解体まで30年、費用は50兆円? 傑作な話です、笑えないのですが、吉岡さんが言うのは、廃炉解体まで30年と言っているが、何の根拠もないというのです。じゃあ、その30年はどこから出たのかというと、「『ひとつ、二つ、三つ、たくさん』で30年というわけです」というのです。はっ?の世界です。そしてダメ押しです。30年以上というのは「わかりません」という意味ですと。 今、福島第一原発で行われていることは、「水をかけているだけ」と。解体撤去などはできないと言っています。 でも、吉岡さん、がっばっています。最終報告書にはだれがということを名前をあげてきちんと報告書を出すと言っています。期待したいです。 *この吉岡さんの講演録、読んでみたい方いらっしゃいましたならご連絡ください。1部300円です。 ●「国民の生活が第一」が聞いてあきれる <甲状腺内部被ばく>国が安全委の追加検査要請拒否 毎日新聞2月21日(火)15時0分配信 【基準値以下だが線量が高かった子供について内閣府原子力安全委員会からより精密な追加検査を求められながら、「地域社会に不安を与える」などの理由で実施に応じなかったことが分かった。専門家は「甲状腺被ばくの実態解明につながるデータが失われてしまった」と国の対応を問題視している】とのことです。いったい民主党政権はどっちを向いているのかということです。何が「国民の生活が第一」だ、です。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120221-00000041-mai-soci ●福島第1原発:事故収束の道のり遠く…報道陣に公開 2012年2月20日20時37分 更新:2月21日7時34分 【3号機の海側では、一般の年間被ばく許容量を1時間で超える毎時1.5ミリシーベルトを計測。高い線量のために、車外に出られたのは全行程1時間のうち約15分】だったそうです。 昨夜のNHKTVのニュースなどでも、原発に近づくにつれ線量があがっていくところが写されていました。そして構内、1~3号機と桁違いに線量があがっていきます。東電社員が「毎時1500マイクロ・シーベルト」とアナウンスしていました。ところが、4号機についてはコメントがないのです。急に高台に移動したところから始まります。【廃炉への作業が最も進んでいるのは4号機だ。数人がクレーンで足場材の上げ下ろしなどをしていた】ということでいいのでしょうか。毎日新聞も4号機の線量については触れていませんし、ネットで見ても他社も書いていません。そもそも、「廃炉へ向けの作業」? 使用済み核燃料プールの補強工事ではないのでしょうか。河北新報の記事では「がれきの撤去作業」(がれき撤去から始まると言えばそうですが)と書いてあります。 また、【相次ぐ水漏れに、高橋毅(たけし)所長(54)は「重要な設備を重点的に保温対策してきたが、想定が甘かったことは否めない」と謝罪し�た】とのことです。 「事故収束の道のり遠く」とは、吉岡さんの講演録を読んでも、そうでしょうと思います。そのうち、「やはり無理でした」などと言ってくるのでしょう。 http://mainichi.jp/select/today/news/20120221k0000m040042000c.html ▼こちらは河北新報 http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120221t63008.htm ●班目原子力安全委委員長:原発1次評価は「不十分」 2012年2月20日23時39分 更新:2月21日1時12分 班目、「安全委は再稼働の判断はしない。首相らが再稼働を認めることに異論はない」と強調したが、一方で「欧米でもストレステストを稼働条件には使っていない。1次評価は安全評価として不十分で、しっかり詰めないといけない」と言っているそうです。安全委員会と経産省、何があるのでしょうか。それともガス抜きのポーズ? http://mainichi.jp/select/today/news/20120221k0000m040078000c.html ●原発:研究者ら185人、再稼働拒否へ連名で要請書 /滋賀 毎日新聞 2012年2月21日 地方版 21日付東京版にはありませんでした。 【呼びかけ人の川那部浩哉・京大名誉教授ら5人が県庁を訪れ、嘉田知事に連名の要請書を手渡した。川那部名誉教授らは「琵琶湖は多くの人の飲料水。大変なことになると強く思う」と訴えた】といいます。 http://mainichi.jp/area/shiga/news/20120221ddlk25040472000c.html ●ドイツ:脱原発でも電力輸出超過 再生エネルギー増加で 毎日新聞 2012年2月20日 15時00分(最終更新 2月20日 19時59分) 本通信152号(2月13日)に掲載の「ドイツ通信No.9」でも報告がありましたが、原発を止めたドイツでは電力があまり、原発大国フランスに売っているということです。 【冬はエネルギー消費量が最も多いことから、ドイツ政府は「(脱原発決定後の)最初の試練を乗り切った」(レトゲン環境相)としている】とのことです。 http://mainichi.jp/select/science/news/20120220k0000e030178000c.html ●「原発いらない!3・11福島県民大集会」会場の線量について 3・11福島県民大集会実行委員会 実行委員長竹中柳一 2月14日(火)に東京と開成山野球場で同じ機種によって測定した結果の概要を報告し ます。 郡山開成山野球場空間線量率……内野座席0.19~0.43μシーベルト(毎時) 外野芝生席1.5μシーベルト(毎時) ★外野については線量が高いため、立ち入りを原則として見合わせます。 http://sayonara-nukes.heteml.jp/nn/wp-content/uploads/2012/02/0311fukushima_s.pdf ●【原発の不都合な真実】「料金制度が支えた原発建設−原発を造れば造るほど、電力会社は儲かるというからくり」筆者:井田徹治・共同通信編集委員 全部は読み切れていませんが。読みごたえある連載記事です。 第4回 「インタビュー アースポリシー研究所代表のレスター・ブラウン博士」
第5回 「インタビュー 緑の党所属のシルビア・コッティングウール連邦議会議員」
第6回 「インタビュー 再生可能エネルギー財団の理事長に就任したトーマス・コーバリエル氏」
第7回 「インタビュー 環境エネルギー政策研究所の松原弘直主席研究員」
第9回 「原発は安価か? 建設コストは増加の一途 「リスク大きい」と格付け会社」
第10回 「「原発の負の学習曲線」と太陽光発電の「正の学習曲線」−両者の帰趨は既に決している」
第11回 「インタビュー ロッキー・マウンテン研究所のエイモリー・ロビンス理事長」
第13回 「料金制度が支えた原発建設 原発を造れば造るほど、電力会社は儲かるというからくり」 ▼どうでもいい話 ●鳩山元首相:政治活動名「友紀夫」に変更…友愛伝えたい 毎日新聞2月20日夕刊: どうぞ、ご勝手に。まあ、名前でも変えて、迷惑をかけない範囲で頑張ってください。 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120220dde012010010000c.html | ||