原発通信 191号2012/04/13発行
4/14「原発」都民投票条例制定を求めるデモに参加しよう! 13:30 新宿区立大久保公園集合 ●北朝鮮ミサイルに振り回されたのではなく、振り回した日本政府 北朝鮮、ミサイルでも、衛星用ロケットでも同じことですが、打ち上げ失敗したそうです。 今日は朝から北朝鮮の「ミサイル発射」でもちきりでした。しかし、この北朝鮮のミサイル打ち上げを理由に国内を振り回したのは、日本政府だという点を見逃してはならないと思います。さも大変なことのようにプロパガンダし、自衛隊をここぞとばかりに動員、護衛艦は出すは、迎撃ミサイルだ、警報システムだと総演習の感です。PAC3だ、迎撃だと大騒ぎ。「全国民に注意を喚起」するなど尋常ではありませんでした。ふるっていたのは、朝の藤村官房長官の記者会見。「国民は冷静に平常通りの生活と業務に就いてほしい」と。国民は冷静です。 ということで、原発問題が吹っ飛んでしまったかの感ですが、どさくさに紛れてということのないように…。 ところで、北朝鮮のミサイルですが、120Km も上昇したというのですが、当初、政府は、確認していないといっていましたが、そんなにも「上昇した」のに、本当に“自慢の機器”で捕捉・確認できなかったというのでしょうか。またもや(?)アメリカ頼り? 疑問が残ります。 ▽日本政府、発射発表に43分…未熟さ露呈 ▽失敗、初めて認める=過去の発射は「成功」強弁―北朝鮮 ▽<北朝鮮>ミサイル失敗 発射直後に爆発 ▽<北朝鮮>ミサイル「バラバラに」 日本に影響なし ▽「落下物の我が国への影響は一切ない」官房長官 ●「原発・脱依存」をめぐる枝野の発言 ▽経産相 “原発依存の脱却を” 【枝野経済産業大臣は、13日開かれた衆議院の経済産業委員会で、中長期的に原子力発電への依存度を減らすことは政府の明確な方針であるとして、原発に依存しない社会の構築を目指したいという考えを改めて示し】たとのことです。 ▽経産相「原発依存ゼロに」 大飯再稼働に波紋も ●4号機、しっかり冷却してもらわないと大変です。すべてがかかっているのですから。 ▽4号機燃料プール、冷却停止=配管で水漏れ20リットル―東電 そのプールには使用中・使用済み核燃料約1500本が詰め込まれ、崩壊熱を出し続けています。何度も書いていますが、グラグラの建屋にかろうじて支えられ、しかも、吹きさらしです。 【東電や経済産業省原子力安全・保安院によると、12日午後2時45分ごろ、4号機燃料プールの冷却システムでポンプが自動停止した。……調査したところ、廃棄物処理建屋1階で、燃料プールとつながっている配管接合部から放射性物質を含む水が約20リットル漏れているのを発見。建屋外への流出はないというと発表】。 ●「大変重要なことでもあり」と枝野。当たり前です。 ▽<大飯原発>再稼働問題 首相ら協議も結論先送り NHKのアンケート(下記)によると、早く再稼働をと言っているのは、福井県の美浜町だけといいます。ちょっと風向きが悪いかということで、足踏みというところでしょう。隙を見せたらすぐにでもと考えているに違いありません。 【結論を先送りした。枝野氏は「何を議論しているのかも含めて、総合的に慎重に検討している途中段階という報告にとどめたい」として議論の詳細を明らかにせず、不透明さを残した。早ければ13日にも再度議論する。】 【枝野氏は「大変重要なことでもあり、さらに議論する必要がある。可能なら明日さらに議論したい」と述べ、慎重に協議を続けることを強調した】。 ▽自治体の8割 運転再開に慎重 運転再開について尋ねたところ、「早く認めたい」は、福井県の美浜町だけ。政府が決定した運転再開の新たな安全基準について、「評価する」は福井県の高浜町など3つの町とのこと。 ●「原子力災害は進行中で、毎日のように新たな事象が出ている」と福島県知事 ▽原発再稼働議論:福島県知事が批判「実態わかっていない」 【再稼働に向けた動きを強めていることに「福島第1原発事故の検証も終わらないうちに再稼働の議論をするのは問題だ。原発事故の厳しさ、実態を分かっているのかなと思う」と不快感を示し】【「原子力災害は進行中で、毎日のように新たな事象が出ている」と指摘】と。まったくその通りです。 ●やればできるということ。温暖化キャンペーンに乗せられるな ▽温室効果ガス:原発ゼロでも25%削減 国立環境研が試算 毎日新聞 2012年04月12日 20時48分(最終更新 04月12日 23時07分) 環境省の中央環境審議会小委員会、2030年の時点で発電電力量に占める原発の割合をゼロにしても、温室効果ガスの排出量が1990年比で最大25%削減できるとの試算を公表。 やれば、できるということです。 ▽原発ゼロでも実現可能 温室効果ガス25%削減 ●そうでないと、風向きが悪いからというだけでしょう。 ▽民主推進派「再稼働は規制庁発足後」 保安院への不信感を考慮 【再稼働推進派の幹部が、原子力規制庁の発足前の再稼働に慎重な考えを示していたことが十二日、分かった】とのこと。先日も報告しましたが、大畠のエネルギーPT、「再稼働に全力を挙げるべきだ」といっていますが、全力を挙げるべきは福島第一原発を暴発させないことだと思うのですが、彼らにとってはそんな「過去のこと」より「前向きに」カネになることをということだけです。 ●「余計な政治介入」を排除? これ、官僚依存・丸投げと同じでは ▽<原子力規制庁>民自公3党が折衝開始 自民が対案まとめ 昨日の通信で報告した続きです。 【自民党は「余計な政治介入」を排除する姿勢を強めた】といっているそうですが、菅が怒鳴り散らしたことを念頭に置いているのでしょうが、何のことはない、自民党がこれまでやってきたと同じ、官僚に丸投げということを言い換えただけと思います。 ▽<政府>今夏の電力需給検証へ GW前後にまとめ 【PTは国家戦略室が設けたエネルギー・環境会議の下に置く。座長は石田勝之副内閣相(国家戦略担当)が務め、メンバーは第三者の大学教授やコンサルタントらで構成する予定。検討結果は夏場の節電対策に反映させたり、原発の再稼働が必要かを見極める判断材料にする考え】でということですが。さて、電力会社、データをきちんとニ?出すか…、出さないでしょうね。 ●危機迫るなか、避難をという一方、株の相場がと…。 ▽東京、茨城の避難検討 福島1号機 水素爆発直後に官邸 昨年3月12日、首相官邸で開かれた原子力災害対策本部でのメモから。 ・玄葉光一郎国家戦略担当相(当時)が「最悪の事態想定を」と。 ・菅直人首相(同)が「チェルノブイリ型(の放射能汚染)はありえるのか」(菅首相、福島第一は原子炉の形式が全く異なるとの説明に納得はしたが、とにかく格納容器を守り抜く重要性を強調)。 ・他の閣僚から停電や食品、株式相場への悪影響を懸念。 ・枝野幸男官房長官(当時)は「広域避難もそろそろ考えるべきだ。東京、茨城も」と。 こういう時でも、カネのことを一番に考える連中がいるということです。 ▽サルコジ大統領:フクシマ視察演説に「虚言」批判 毎日新聞 2012年04月12日 19時45分(最終更新 04月12日 21時41分) 【フクシマに行ったが、(福島第1原発事故は)高さ42メートルの津波が原因だ】。 お調子者の顔をしていると思ったら、案の定です。行ってもいないのに、さも行って見てきたかのように言います。それも、間違って――42メートルとは恐れいりました。彼が来たのはアレバの売り込みで、それも日本にいたのは、3時間ほどだけです。 | ||