原発通信 194号2012/04/18発行
「確信がないし、責任も取りたくない」から、「証拠は残さない」ということでしょう。なんかあったら「あの人のせいにしておこう」と。 ▶<大飯再稼働>閣僚会合での協議「議事録なし」 「政治判断する」まで、決定までのプロセスは関係ないと。決まったことだけを黙ってやれという昔ながらの思考です。と、いうと難しく聞こえますが、何のことはありません。後ろめたいことを言ったり、やったりするときというものは証拠を残したくないから、何とかして「証拠を残さないように」と、ネコが用を足した後、砂をかけるように本能です。それが今回でしょう。あとで、「誰が決めたんだ」「誰が言ったんだ」と言われるのは嫌だから、じゃ、そんな議事録なんて残すのは、やめようとしただけです。やることに「確信がない」のです。 事実かどうかはわかりませんが、ロシア、旧ソ連、ナチなどの歴史書を読んでいると、まあ、こんなものまで残してあるのだということに出会います。ほとんどメモや走り書きまでです。旧ソ連崩壊後、クレムリンの倉庫から見つかったファイルをもとに書かれたなどというのを読むと、「歴史」というものに対するスタンスの違いが歴然です。 そして、何かあったとき、この人たち「俺じゃない、俺じゃない」というに決まっています。心配することではないのですが、仙谷サン、あの中で一番年上のようですから、順番を考えると…、そう、みんなあなたのせいにして、口を拭うでしょう、きっと…たぶん…。 「協議後に枝野氏が事務方に説明して作成」? そう、「自分に都合よく」です。 ▶再稼働協議も議事録なし 首相と3閣僚ら 【藤村氏は「最終判断は政務で行う必要がある。自由討議で、記録を残すような話し合いではない」と強調した。要点をまとめた議事概要は協議後に枝野氏が事務方に説明して作成しているとしている】。 「記録を残すような話し合いではない」? 後で(協議後)「枝野氏が事務方に説明して作成しているとしている」? こういうの、歴史のねつ造というのです。都合のいいように「事務方に説明して」、都合のいいように「作成している」と「自白」しているようなものです。しかし、マスコミも突っ込みませんね。こういう小さな記事、要注意です。 「再稼働は行政執行の問題だ。お前らヒラの議員に関係ない」か ▶大飯再稼働問題 民主が合同会議 主導・仙谷氏に批判続出 「政府の役職にもついていないのに、何で出ているのだ」と聞かれ、「菅政権で官房副長官だった時に電力問題を担当していた経緯から官邸に呼ばれている」だと。「再稼働は基本的に行政執行の問題だ。与党として意見集約はしない」と開き直り。 ▶大飯再稼働:仙谷氏説明に民主議員から異論相次ぐ 毎日新聞 2012年04月17日 22時29分(最終更新 04月17日 23時56分) 【「再稼働は行政執行の問題だ。対応は一任されている」と述べ、再稼働判断は党の事前審査の対象ではないと強調】 ▶再稼働慎重派と推進派が激突 メディアを排除し密室会議 【「出てけ!」とヤジを飛ばしているのは、推進派議員だ。仙谷政調会長代行は鬼のような形相で我々をニラミつけた】とあります。あのお顔です。役柄ぴったりです。後世に写真付きで出たら(たぶん出るでしょう)、皆、変に“納得してしまう”でしょう。 仙谷に近い筋からは、「独走」を警戒されていると ▶大飯再稼働:枝野経産相、信条と板ばさみの日々 毎日新聞 2012年04月17日 22時05分(最終更新 04月17日 22時42分) 枝野氏にとって、仙谷は【いわば「政治の師」だそうです】(そう、この人も弁護士でした)。「自身の信条との板ばさみに苦悩」なら救いはまだあるのですが、さて。 【枝野氏に対しては省内でも「極めて常識人」(幹部)と評価する声がある。一方、仙谷氏に近い民主党関係者は「気をつけていないと、電気料金は上げさせない、再稼働は認めない、と本気で言いかねない」と枝野氏の独走に警戒感を示す】と。 本紙の方には、これまでの発言をまとめた表があったのですが、Web版にみあたりません。次号にでも掲載してみます。 ▶大飯再稼働:電力検証第三者委設置、京都・滋賀知事提言 毎日新聞 2012年04月17日 21時46分(最終更新 04月17日 22時01分) 脱原発依存に向けた工程表の提示など原発政策に関する共同提言を発表、同日、野田佳彦首相や枝野幸男経済産業相宛てに提出。 【両府県は事故で大きな被害を受ける「被害地元」と主張。原子力規制庁の早期設置▽電力需給状況を検証する第三者委員会の設置──など7項目を提案した。「福井県がこれまでとられた安全確保の努力を多とし、感謝の気持ちを込め、経済面など全面的配慮を求める」と、立地県への配慮も盛り込んだ】。 「見下ろしている」のと「見下している」違い ▶大飯再稼働:社民党党首「京都、滋賀を応援したい」 毎日新聞 2012年04月17日 21時50分(最終更新 04月17日 21時52分) 私、そんなにケチをつける気はないのですが、こういう福島瑞穂の上から目線が嫌いなのです。「応援したい」? 冗談は休み休み言えです。存立そのものが危うい社民党、応援して貰いたいのは自分たちではないのと。自分の頭のハエも追えないのに、彼女、いつも上から目線です。それも心底、「善意から」と思っているところが救われません。いませんでしたか、小中学校に。学級委員長タイプ。「私、いつも公平で、正しいの」という顔をしている人(そのへんがおタカさんとの違いでしょうか)。彼女も東大そして弁護士出身。仙谷と同じです。弱者に寄り添っているつもりなのです。いつも安全な、いいところにいて上から下々を見下ろしている。まあ、彼女は「見下ろしている」だけですが、仙谷は「見下している」ところが“若干”の違いでしょうか。 そもそも、「応援」ではないでしょう。応援するのは私たちのような市井の人間が使う言葉。国会議員、国政の一党派として何をするかが問われるのです。 ▶大飯再稼働:経産省前で集団ハンスト突入 私、できませんが、がんばってください。応援するということは、こういうことです。政治の場で問題になっているのですから、福島瑞穂みたいに「応援する」などと言うのではなく、自分の持ち場(国会)でやるということだと思うのですが。 【市民グループ「経産省前テントひろば」のメンバーが「福島原発事故の原因も究明されない中、再稼働を強行しようとすることは絶対に許されない」などと宣言。川田龍平参院議員(みんなの党)や作家の落合恵子さんらが支援に訪れ、「再稼働を阻止して、5月5日を原発ゼロの記念日として迎えよう」などと激励した】。 説明会、申し込み町民に「限定」だそうです。“怪しい=後ろめたい”からです ▶大飯再稼働:おおい町説明会、町民限定で26日に 毎日新聞 2012年04月17日 19時21分(最終更新 04月17日 20時51分) いくら、今『限定』(限定○○個などとよくあるの見かけませんか。これ結構効果あるそうです)ばやりだからといっても、こういう「大事なこと」を「地域住民を守る立場にある」行政が全員にではなく、「申し込みした人にのみ」に「住民説明会」と称してやるというのは、後ろめたいからと、昔から相場は決まっています。 ▶大飯再稼働:隣接の高浜町長選、現職が無投票で再選 毎日新聞 2012年04月17日 21時33分(最終更新 04月17日 21時42分) 原発容認派で無所属の現職、野瀬豊氏(51)が前回に続いて無投票で再選。 これが今の日本の現実であり、実態です。 足し算と割り算ができればいいだけの経営に「専門家」が必要? ▶顧問料 1人月90万円 東電、震災以降26人に支給 【東京電力が東日本大震災が発生した昨年三月十一日以降、顧問制度を廃止した今年三月末までに、二十六人の顧問に対し、報酬を計約一億五千六百万円、一人当たりの月額平均約九十万円支払っていた】そうです。河野太郎衆院議員(自民党)の質問主意書に答えだそうです。 「各顧問は経営にかかる専門的な知識や経験に基づき助言を行っていた」とは、ふるっています。「総括原価方式」、足し算と割り算ができればいいだけの経営で、「専門」も何もないでしょうに。 ▼寄せられた情報 ▶笑止千万!「みんなの力で瓦礫処理」 これぞ産廃利権! 東京都に搬入予定の瓦礫処理を受け入れる元請け企業は、東電が95.5%の株式を保有する「東京臨海リサイクルパワー」という会社。そして、枝野の父親は産廃業界の重鎮との指摘。 【戸羽太・陸前高田市長、伊達勝身・岩泉町長、両名の“慧眼”発言も紹介。「現行の処理場のキャパシティーを考えれば、全ての瓦礫が片付くまでに3年は掛かる。そこで陸前高田市内に瓦礫処理専門のプラントを作れば、自分達の判断で今の何倍ものスピードで処理が出来る。国と県に相談したら、門前払いで断られました」。 ▼大きなお世話 石原、彼は、自分のことしか考えていません。残り少ない人生、いかにして名を残そうかと。 ▶尖閣諸島:石原知事「購入は日本全体のため」 彼に、そこまで頼んだのでしょうか。石原に投票した都民のみなさんは。性格がねじれている人は、どこまで行ってもねじれたまま。ねじれの位置です。静かに生涯を終わってほしいと思うのですが、○○小僧、世にはばかるの例え通りです。 | ||