原発通信 228号2012/06/06発行
大飯原発再稼働反対!の連日抗議行動 ▶6.8緊急!原発再稼動許すな!首相官邸前抗議 東京 【日時】6/8(金)18~20時予定 http://twitnonukes.blogspot.jp/2012/06/68.html ▶6.9大飯原発再稼働反対!首相官邸抗議ウォーク 【日時】6/9(土)17時30分 http://2011shinsai.info/node/2247 ▶大飯原発再稼動反対 福井現地集会が6月17日(日)開催されます バスツアーについては右記参照 http://coalitionagainstnukes.jp/?p=553 鹿児島県知事選に勝利しよう! 「原発のない鹿児島をつくる会」代表の向原祥隆氏が正式に出馬表明。鹿児島県にお知り合いなどいらっしゃる方は、応援連絡をお願いします。 ▶東京都議会民主党、原発都民投票案、修正のうえ、賛成へ 毎日新聞2012.6.6社会面 昨日上程されたと条例案に対して、都民主党、投票資格を公職選挙法と同じとして修正し賛成する方針とのこと。 ▶「再稼働慎重に」と民主党の117人が署名し、野田に提出 【署名は2012年5月31日から原発事故収束対策プロジェクトチーム(PT)座長の荒井聡元国家戦略担当相や、PT座長代理の増子輝彦参院議員(福島県選挙区)の呼びかけで始まり、再稼働を「一層、慎重に判断する」ことを野田佳彦首相に求める内容】 これに対し、仙谷由人政策調査会長代行は 【「運転再開の判断は党が結論を出すものではない」】と。 【谷岡郁子参院議員(愛知県選挙区)は、この時の様子を「再稼働に賛成の意見はゼロでした」とツイッターにつづっている】 東京新聞では、120名を超えたと報道しています。毎日新聞では、小沢一郎や鳩山由紀夫も名を連ねていると。 ▼東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012060502000080.html ▶嘉田滋賀県知事と山田京都府知事、「今夏限りの再稼働」と提言 毎日新聞2012.6.6総合・経済ファイル 大飯原発再稼働をめぐって、嘉田滋賀県知事と山田京都府知事が「今夏限りの再稼働」と野田首相に共同提言を提出するとのことです。福井県の西川知事は「限定稼働」に反発しているので影響が出るかと。 自民党、防衛は議員でなければダメ、しかし、原発は「専門家」でOK?? ▶原子力:「規制委」で合意…民自公、緊急時の指揮権では溝 【3党は同日、政府案と自公案の修正協議を始め、民主党は自公案の組織の骨格を大筋で受け入れた】 ・指揮権をめぐって 細野豪志原発事故=「再稼働」担当相:「国家の命運がかかった場合は規制委の判断を超えて(首相が)判断すべきだ」 自民党の塩崎恭久元官房長官:「技術的なことは規制委が判断すべきだ」と。 先日も書きましたが、デタラメ「専門家」に命をゆだねることはできません。 防衛大臣に、「民間人」の森本を起用したことについて、軍事オタクの元防衛相・石破茂が国民の命と財産を守るうえで、選挙の洗礼を受けていないものが行なうことは責任を取れないなどといっていましたが、原発は別ですか、自民党さん。何も森本がいいということを言っているわけではなく、ご都合主義だということを言いたいのです。 もんじゅも、結局ダメでしたと、鈴木委員長代理 ▶使用済み核燃料:全量再処理撤退を明確に…原子力委員言及 原子力委員会の鈴木達治郎委員長代理、【座長として先月取りまとめた核燃料サイクル見直しを検討する小委員会の報告書について「(原発の使用済み核燃料をすべて再利用する)全量再処理からの撤退を明確にした方がいい」と発言した。原子力委員が現行の全量再処理路線からの撤退に言及するのは異例で、政府のエネルギー・環境会議の政策判断にも影響を与えそうだ】といいます。 また、【高速増殖炉について「実用化は不確実で、積極的合理性は見つからなかった」と断言】。 班目委員長、「結果的に隠ぺいしたとみられても仕方ない」と謝罪 ▶原子力安全委 電源喪失対策 文書「隠す」 【長時間の全交流電源喪失(SBO)をめぐり、原子力安全委員会の作業部会が一九九三年に「考慮する必要はない」とした国の安全指針を追認していた問題で、安全委が関連する全資料を公開したと説明しながら、一部を伏せていたことが分かった。安全委は四日、残る文書を公開。班目(まだらめ)春樹委員長は「結果的に隠ぺいしたとみられても仕方ない」と謝罪】 安全・保安院の呆れた性状 保安院、「安全委とのやりとりは時間と労力のムダ」と切り捨て、放置。 ▶原発防災:保安院長、改善意見を黙殺…06年 【原発事故の防災対策を国際基準に合わせて強化する方針に経済産業省原子力安全・保安院が06年に反対していた問題で、当時の広瀬研吉院長が、内部の「防災対策を改善すべきだ」との意見を黙殺し、強化に反対していたことが、保安院の内部文書から分かった】 【その時、ある幹部が「我が国の原子力防災は国際的に見てもかけ離れており、かなり不備がある」と指摘。防災対策の改善に向け、安全委の議論を進めるべきだと進言 しかし、他の職員のほとんどは「国の防災対策は国際的に見ても劣っていない」などと言い、指針の強化に反対】 【その後、安全委から「(保安院の慎重姿勢は)議論の幅を狭めることになり受け入れられない」と指摘されると、保安院は「(安全委の指摘は)『逆ギレ』とも取られかねない回答や反応で、(安全委とのやりとりは)時間と労力のムダ」と切り捨て指針強化はなされなかった】 【広瀬氏は5日、取材に「記憶がない」と】 いかに暴露されようが、「記憶にない」で通し、責任を取ることもない「お気楽」な仕事の霞が関互助会です。責任追及はできないものでしょうか。 ▶保安院の中止圧力 プルサーマル遅れ、焦り 【二〇〇六年五月の昼食会で、広瀬研吉院長(当時)が、安全委の委員に「寝た子を起こすな」と圧力をかけたことが既に判明。 本紙が情報公開請求で五日に得た内部文書では、昼食会直前の幹部会合で、広瀬氏が重点区域について「十年間は現行制度で動かすべきだ」と指示していたことなどが新たに分かった】 新たに参加者名が判明。大庭三枝、尾本彰の2委員 ▶原子力委員会:「第1回」秘密会議、委員全員が出席 【新たに大庭三枝・東京理科大准教授と尾本彰・東工大特任教授の2委員の出席が判明】 原子力委はホームページに全23回の秘密会議の開催日、参加者、使用文書をアップとのことですので、早速アクセスしてみました。 原子力委員会HP ▼ここに、参加者氏名 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/shiryo_koukai/gaiyou.pdf ▼ここには、18回分の概要(あと5回分は内閣府には資料がないとなっています) http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/shiryo_koukai.htm 「責任は、国や政府もあるよ」と、俺のところだけじゃないよということだけは忘れません。 ▶東電事故調“大津波は想定できず” 【今の研究では津波を引き起こす地震の震源や規模のモデルが確定していないことなどから】しなかったということですが、ならば、使用済み核燃料の処分、まったく決まっていないのですから、原発はやらないという論理にもなるのではないでしょうか。これもご都合主義です。 ▶原発依存度:四つの選択肢提示 資源エネルギー庁委員会 【経済産業省資源エネルギー庁は5日開かれた「総合資源エネルギー調査会」の基本問題委員会で、20年時点の各電源の構成比の試算を提示した。同委員会が5月28日に30年時点の電源構成比として四つの選択肢をまとめたことを受け、選択肢ごとに試算した。「30年に原発ゼロ」の選択肢では、20年時点の原発比率は0~14%、「30年に原発比率20~25%」の選択肢では、20年は23~26%になるとした】 何度も本通信で書いていますが、ほとんど意味のない数字合わせでしょう。計算だけは得意な連中が、「じゃあ、これではどうだ」などと「適当」に数字を出して出したものです。 底なし沼のようにズブズブです ▶中部電元幹部「原発批判抑える保険」 【議長に続き、元議長の親族企業でも中部電力浜岡原発関連工事の多額受注が明らかになった静岡県御前崎市議会。ほかの原発立地自治体でも首長や議員らの関係する会社が電力会社と取引関係にある事例は目立ち、脱原発の市民団体は「原発の安全性を公正に判断できるのか」と問題視している】 【元御前崎市議会議長の阿南澄男市議(62)の親族企業は中部プラントサービス(名古屋市)から、現議長の西島昌和市議(69)の親族企業はシーテック(同市)とそれぞれ中電の子会社から受注している】 ▶「再稼働容認」の橋下大阪市長 根本に「安全」論なし 財界、経産省と密会 橋下が、ひそかに関西の財界人と会っていたという話です。 【もともと橋下氏には原発問題について明確な「安全」論はなく、福島原発事故後、「原発ゼロ」を明言したことはありません】と、批判するのですが、こういうところが共産党です。共産党にしたって、過去言ってきたことがあるでしょうと。そう、自分だけが正しいという姿勢を改めればいいのですが、これ、難しいでしょうね。なんせ、「無謬の党」ですから。 ▶1F4号機の2次冷却循環ポンプ一時停止 毎日新聞2012.6.6総合・経済ファイル 使用済み核燃料プールの冷却装置の2次系列のポンプが約30分、自動停止したとのことです。ポンプモーターの端子がショートしてのことだそうです。先日も報道されていましたが、この4号プール、仮設ポンプだというのですから、安心はできません。 ▶東電の燃料調達価格 市価より割高 【東京電力の家庭向けなどの料金値上げをチェックする政府の委員会が開かれ、東京電力は、火力発電向けの燃料の調達価格が、市場価格より2%から6%割高であることを明らかにし】たそうです。 前号でお知らせした東電の値上げの根拠、ますます怪しくなったということです。 ▶原発温排水利用の養殖魚冬越せず 高浜、運転停止での低水温が要因 【高浜町の内浦湾で高浜原発の温排水を利用して養殖しているシマアジなど暖海性の魚介類の約3分の1が、今冬から春にかけて死んだことが県の調査で分かった。原発の運転停止によって温排水が止まり、冬場の海水温が下がったのが主な要因とみている】 【通常の海水に比べ、温度が7度前後高い】 先日、原発停止後、熱帯性の魚がいなくなったとの京大の調査結果を報告しましたが(本通信214号)、原発の温排水を使って養殖していること、知りませんでした。プールではありませんよ、広い湾の話です。それほどの海水を温めてしまう原発です。生態系に影響ないわけないです。 ▼どうでもよくない話 ▶森本防衛相:文民統制批判「気にしてない」 【国会議員でない防衛相によるシビリアンコントロール(文民統制)に与野党などから懸念が示されていることについては「全然気にしていない。日本の防衛にまい進する努力をする中で皆さんに理解していただこうと思う」と】 自衛官出身で防衛長官になったのは、2001年の第1次項済み内閣で朝刊になった中谷元(1957年生まれ、防大24期幹部レンジャー課程出身、高知2区)がいる。 ▶社説:指揮権発動発言 あまりにも軽すぎる 中身は社説の通りなのですが、くびになったので、ちくしょうということで「バラした」のでしょう。小川敏夫とはそんな人なのでしょう。 | ||