原発通信 233号2012/06/12発行
▶6.17 大飯原発再稼働反対 福井現地集会 バスツアーについては右記参照 http://coalitionagainstnukes.jp/?p=553 詳しくは、こちらへ。「経産省前テントひろばより」 ▶鹿児島県知事選に勝利しよう! 「原発のない鹿児島をつくる会」代表の向原祥隆氏が正式に出馬表明 鹿児島県にお知り合いなどいらっしゃる方は、応援連絡をお願いします。 ▶<原子力委>「新大綱の準備」明記…秘密会議のメール公開 【原子力委は11日、昨年11月~今年4月、関係者に発信した電子メール21本をホームページで公開した。このうち昨年11月14日分には、原子力政策全般を論議する「新大綱策定会議」の準備のために秘密会議を設置したことが明記されている。原子力委はこれまで核燃サイクルの見直しを論議する「小委員会のため」だけに実施してきたと説明してきたが、虚偽であることが改めて裏付けられた】 【策定会議議長を務める近藤駿介原子力委員長(69)は毎日新聞の取材を拒否した。拒否理由は明らかにせず、内閣府職員を通じて「メールの存在さえ知らない」と回答】 野田首相、原発再稼働は「人類に対する犯罪」です。 ▶社説:大飯再稼働会見 「安全神話」への逆戻り 先週の野田首相の再稼働(本人は再起動といっています)宣言記者会見、毎日新聞社説がいうように、西川福井県知事にだけ向けたアッピールだということです。 「再稼働反対は精神論」だなどと切ったつもりでいるが、精神論で突っ走っているのは本人ご自身です。 【そもそも、福島第1原発の過酷事故の最大の教訓は、いくら防護対策を取っていても「事故は起こる」ということだった。にもかかわらず、首相は再び、「事故は起きない」という前提に立ち返って再稼働を進めようとしている。「安全神話」への逆戻りと言う以外にない】まったくその通りです。 【その間に取るべき対策を怠ってきたのは政府と関西電力】 【節電や電力のピークカット、電力融通など、さまざまな対策を講じようとしている時に、再稼働を強行することは、社会の変革の芽をつぶすことにもつながる 首相は「再稼働反対は精神論」という趣旨の発言もしているが…、「事故は防止できる」と主張することこそが、精神論ではないだろうか】 ▶原子力規制庁 修正協議で「骨抜き」 政府が暫定的な安全基準で大飯原発の再稼動に踏み切ろうとしている中、原子力規制庁を発足させるための法案の修正協議が与野党で行われている。 ▶原発再稼働を批判 村田・元駐スイス大使講演 札幌 本通信に転載させていただいている元駐スイス大使だった村田光平さん、精力的に脱原発を訴えています。 【元駐スイス大使で脱原発を主張している村田光平さんの講演会が9日、札幌市北区の北大学術交流会館で開かれた。村田さんは「福島第1原発事故の経験を生かし、危険性がゼロと言えない限り、原発を稼働させてはいけない」と、約200人の来場者に訴えた】 国会事故調、「東大話法規則」どおりの展開か ▶国会事故調―何を解明したいのか 【今回の論点整理は、事故直後の官邸の対応に焦点をあてている。この中で、もっとも違和感が強いのは東電の「全員撤退」をめぐる見解だ。 事故調は「東電が全員撤退を決定した形跡は見あたらない」と結論づけている。 これは、菅首相(当時)をはじめとする官邸側の数々の証言と真っ向から対立する。 質疑でも、官房長官だった枝野氏が清水正孝社長(同)との電話のやりとりを紹介し、全面撤退と認識したことを証言したのに対し、清水氏は「記憶にない」の一点張りだった。 ところが、黒川委員長は清水氏に対して「肝心なことを忘れている」と述べただけで、記者会見では「官邸と東電のコミュニケーション不足の問題」と分析した。官邸側の言い分はほとんど無視された。これで納得できるだろうか】 【今日の原子力行政をつくってきた自民党への調査をおこなっていないのは、どういうわけだろう】 これも、まったくその通りです。都合の悪いことが「忘れたこと」にし、それをそのまま認め、落としどころを決めて筋書き通りに、ということは、これもまさに「東大話法規則1、2、3、18」というところか。(本通信177号参照) 菅前首相、ならば東電本店と福島第1原発のテレビ会議の全記録を公開をと 一方、野田首相は「国策」を理解しているから再稼働を「決断」(経団連米倉会長) ▶菅前首相:国会事故調に反論…過剰介入「せざるを得ず」 〈昨日、この記事をお伝えしましたが、最後の米倉経団連会長の発言箇所がカットされてyahooニュースとして配信されていましたので、再度貼っておきます〉 国会事故調が、【「東電が原発からの全面撤退を決定した形跡は見受けられない」と結論づけたことについても「(東電から撤退の打診を受けたと主張する)官邸の誤解と一蹴するのは一方的な解釈と言わざるを得ない」と不快感を示し、東電本店と福島第1原発のテレビ会議の全記録を公開するよう求め】ているとのことです。 それと、この記事最後の、【菅前首相の原発事故対応に関しては経団連の米倉弘昌会長が11日の記者会見で「政府と民間が協力してきた国策的事業と知らず、東電の事象としてやっていた。野田佳彦首相の下では恐らくそうならない」と批判した】とわかりにくい表現の記事ですが、菅前首相は、原発は国策事業だということを知らずに東電を悪者にしているが、野田首相は、そこのところ“よく理解”しているから、再稼働と表明してくれたということでしょう。 ▶おおい町長「14日にも判断」 県原子力安全専門委報告書受け 【県原子力安全専門委員会がまとめたことを受け「(12、13日の)2日間を精査期間としたい」とした上で、再稼働をめぐる自身の判断は「14、15日のいずれかに町会に報告する」と】 「精査期間」? そりゃ、二つ返事でしたいのはやまやまでしょうが、この時期にそれはできないから、まあ2,3日置いておくかというくらいのものです。 ▶大飯原発再稼働に「賛成」の福井県下の市町村は7つ 福井新聞のアンケート調査です。 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/photo/1/34340.html 上関原発白紙撤回へ! 山口県知事選に飯田哲也氏出馬 上関原発をめぐる動きが活発化しそうです。そもそも、瀬戸内海という内海に原発をつくるなんて正気の沙汰ではありません。祝島の人々のたたかいが勝利しますように! ▶山口知事選:橋下大阪市長ブレーンの飯田哲也氏出馬へ 【7月12日告示、同29日投開票される山口県知事選に、NPO法人「環境エネルギー政策研究所」(東京都)所長、飯田哲也(てつなり)氏(53)が立候補する意向を固めたことが分かった。「故郷山口のために働きたい」などと】 【同県上関町に中国電力が計画する上関原発の是非が争点に浮上しそうだ】 ▶(動画)原発マネーの幻想 山口・上関町30年目の静寂 国内すべて原発が停止する中、原発がもたらした幻想が消えかけている。 ▶<山口知事選>橋下市長が飯田氏支援を否定 【維新の会としての選挙支援は、「僕らが言っているのは大阪府市の話と、国政全般の価値観。山口県知事選(をやる)と言ったら選挙屋になってしまう」と否定】 ▶SPEEDI 住民に公表前、測定活用 浪江の高線量地把握 【福島第一原発事故が発生した四日後の昨年三月十五日、文部科学省が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による予測結果を基に、原発の北西約二十キロの福島県浪江町に職員を派遣し、実際に高い放射線量を測定していたことが十一日、分かった】 【政府の住民軽視の姿勢があらためて浮き彫りになった】 ▶深地層研 本格研究へ第一歩 地下350メートル 水平坑道公開 【高レベル放射性廃棄物の地層処分方法を研究している、日本原子力研究開発機構の幌延深地層研究センター(宗谷管内幌延町)で掘削中だった地下350メートルの水平坑道が貫通し、11日、報道陣に公開】 本通信173号で紹介した幌延町のおばあさんの言葉と顔が忘れられません。 ▶葛飾区の公園駐車場の土から25万ベクレル 東京都「対応を検討」 【葛飾区の「都立水元公園」の駐車場の土から、1キロ当たり25万1千ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表】 一度、行ったことがありますが、都会(若干離れてはいますが)のオアシスで、なかなか感じのいい公園です。そこが…。 ▶特集・「原発マネー」40年 万一のリスク同じでも… 周辺と立地 差は歴然 【「おおい町に原発のお金が落ちても、小浜市には少ししか落ちない。小浜市に落ちても泊には落ちない。万一の事故が起きたとき(の被害)は同じなのに…」】 【豊かな財政を背景にした立地市町の住民サービスとの格差だ。例えば、子どもの医療費が高浜、美浜両町は中学卒業まで、おおい町は小学卒業まで無料】 しかし、「万一のときは同じ」だということを、フクシマ以後、周辺の人々はリアルに感じていることでしょう。 村上東海村村長のたたかいを孤立させてはいけない! ▶揺れる「原発発祥の地」東海村 村長が反旗 【東日本大震災後、村上達也村長(69)が「脱原発」を打ち出し、日本原子力発電の東海第2原子力発電所の再稼働中止・廃炉を求める署名が17万人を超えた】 【4月に64市区町村長が賛同して結成された「脱原発をめざす首長会議」にだが村長の“反乱”は、村内では表向き大きな話題になっていない。 原子力は地域経済に深く入り込んでいる。 55年に2つの農村が合併して誕生した東海村は、原子力施設の集積とともに人口が3倍の3万8000人に急増。村民の3人に1人が原子力関連の仕事に就いているとされる】 見逃された方どうぞ。 ▶野田首相、大飯原発3,4号炉再稼働表明 ▶NHK ETV特集ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているのか 【原発事故から1年あまりたった今、事故直後には汚染がみられなかった場所で次々に新たな汚染スポットが見つかり、汚染地図の更新が必要になっている。その原因と考えられているのが、水による放射性物質の移動である。河川を介して放射性物質はどのように広がっているのか。番組では川が放射性物質を拡散するメカニズムを明らかにするため、福島県を水源とする阿武隈川、阿賀野川という二つの一級河川の上流から下流まで400か所以上で専門家とともに独自の調査を行った】 ▼寄せられた情報 〈かごしま・脱原発実行委員会〉 このサイトは楽天ソシアル・ニュースです。この中に週刊朝日UST劇場が有ります。そこのU-STREAMで、広瀬隆さんの最新情報が出てきます。 今週はこの件で法律違反の話題になりますか?本当に日本の政治家と役人は国民の大多数の意見を理解しようとしないですね! ▼どうでもよくない話 領土問題は東京都もやる。原発は国の問題だ? ▶石原知事 尖閣諸島対応で政府批判 【沖縄の尖閣諸島のうち、3つの島の購入を東京都が検討していることについて「本来なら政府に島を守ってもらいたい」と述べ、政府の対応を批判】 【原子力発電所の稼働の是非は、国家の安否を左右する問題であります。安全性はもちろん、経済性、産業政策、温暖化対策、安全保障などを複合的に考慮した上で、専門的な知見を十分に踏まえて冷静に判断していく事柄であると思います】とは今月5日から始まった都議会での石原都知事の発言。 この二つに、整合性は見られません。誤解ないように申し加えれば、中国がいいと言っているわけではありません。 ▶親学議連:「発達障害、予防は可能」…抗議殺到し陳謝 大阪維新の会に続き、やってくれました。新聞の載っている議員は、【民主、自民など衆参両院の81議員で発足した。安倍晋三元首相(自民)を会長、鳩山由紀夫元首相(民主)を顧問とし、町村信孝元文部科学相(自民)らいわゆる「文教族」議員が多く名を連ねる】そうです。そしてその講師を務めたのは、【民間団体「さいたま市教育相談センター」の金子保所長と高橋史朗・明星大教授】だそうです。 ヤンキーセンセイの義家弘介、プロレスラーの馳浩の名もありました。 一国の総理大臣を、おなかが痛くなったから辞めると投げ出すように育ったのは「声かけをいっぱいしてもらい」「伝統的子育て」のなかで育った結果なのでしょう。それに、この人、わが国の原発は大丈夫といって何の手立てもしないでいいと言った人です。その5年後に、…。 ▼衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書 | ||