原発通信308号

原発通信原発は命の問題だ!

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更新 2013-01-07

「原発通信」は2013年1月からサイトURLが下記に変更になりました。
最新号は http://www.genpatsu-tsushin.com/2013/でどうぞ。

原発通信 308号 

2012/10/01発行

308-1001 10-11月大行動

「10.13さようなら原発集会 in 日比谷」詳細はこちら

「今、福島では放射能の話はできない」

 先週9月28日の官邸前抗議行動で、福島のお母さんが言われていました。「今、福島では放射能の話ができません」と。影響を与えているのは福島県立医大副学長になった山下俊一をトップとする連中と、中川恵一ら原子力マフィアに連なる連中。彼らの目に見えない圧力が効いているのでしょう。

 それと、人は危機に陥ると「正常化バイアス」というものが働き、「大丈夫」と思い込みたくなるそうです。それに対しては事実・現実と向き合う姿勢、なぜそうなったのか、事故を起したものへの責任追及と、私たち福島の外の者が支えていくことが不可欠です。

 このようにコミュニティーさえも破壊されていっています。福島原発を問題にしていることが、「福島のことを悪くいわれている」というようにねじれた捉え方をされる、しているのではと思う時があります。仕事で知ることができるところでも、福島からの人の意見にそのようなことが書かれてあるものを目にします。悲しいことです。

 小出裕章さんが栃木県佐野市で講演された際、「『栃木県塩原市の野菜が危ない』って言われた言葉を取り消して欲しい」と参加者から言われ、次のように答えたそうです。

【「本当は危険があったって安全だと思いたい」それが人間という生き物だと思います】

【私たちがどんなに煮ようと焼こうと叩こうと、放射能を消すことなんてできないですし、放射能と戦う事は全く無意味です。その私たちがもし戦うとすれば、国です。行政です】

http://kiikochan.blog136.fc2.com/

 福島県三春町の決断

 昨日(30日)NHKTV『明日へ-支えあおう- 証言記録 東日本大震災 第9回「福島県三春町」』は、「福島県三春町。原発事故の情報が錯そうする中、被ばくから住民を守るため安定ヨウ素剤の服用を独自の判断で指示した。その葛藤と決断の4日間」という内容でした。

 三春町の枝垂れ桜、雑誌やTVで見て、見に行きたいなあと思っていたら、3.11が起き、福島第一原発事故でした。

 大熊町役場の人が、三春町に避難してきており、その人の情報が大きかったというのです。安定ヨウ素剤を服用するまでの町役場の職員と町役場の保健師の葛藤をルポしていました。県からは、勝手にやるな、薬を回収しろと圧力があったと言います。それに抗した、町長の決断がものをいったようです。「最後は俺が責任取る」。上に立つ者の重要な意思です。

 見ていて切なかったのは、3人の子を持つお母さんの話でした。短大に行っている娘の「薬は飲みなくない」との意見に同意し、3人の子どもたちに服用させなかったというのです。その後明らかになったのは、高濃度汚染がまさにその時に起きていたという事実。「あの時飲ませなかったこと悔やんでいます」との声、胸が詰まります。

 それと当時、たまたま風向きで飯館が高汚染地帯になってしまったが、それはどこでも起こり得るのだ。たまたま三春はならなかっただけだとの副町長の声、その通りです。そういう想像力、福井、島根、佐賀など原発立地自治体や、建設予定地の連中は持っているのでしょうか。

http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2012-09-30&ch=21&eid=13061


大間原発工事再開を許すな!

▶<大間原発>Jパワーが建設再開 事故後初…ゼロ方針と矛盾

毎日新聞 10月1日(月)11時55分配信

【町を訪れた北村社長は「建設中の発電所の取り扱いが政府の方針で明確になり、判断材料がそろった。工事は1年半中断しており、具体的なスケジュールを別途示したい」と説明した。金沢満春町長は「非常に安堵(あんど)している」と】

【飯田浩一・風間浦村長は「自然災害と原発事故が複合した場合、住民避難が困難になることをどう考えているのか」とただした】

【北村社長は「建設中の発電所の取り扱いが政府の方針で明確になり」】と、これまた、政府のせいにし、大間町長は、カネが入ると「安堵」。しかし、国民は「安堵」なんかしていません。

▶青森・大間原発:建設再開反対デモ 函館で330人/北海道

毎日新聞 2012年10月01日 地方版

▶青森・大間原発:建設工事再開「事業者に判断委ねる」──規制庁次長

▶原子力規制庁次長:建設工事再開は「事業者の判断」

毎日新聞 2012年09月29日 00時37分

 大阪朝刊版の見出しの方(上段)がわかりやすいので、そちらを。

 これもそうです。「お前だ!」と言われたくないという「自己防衛本能」が作動したということです。官僚たちから見れば、とりあえず、工事再開は決めたのは、業者の判断。俺たちの指示じゃありませんということを担保しておこうというアリバイ作りでしょう。

【原子力規制委員会の事務局である原子力規制庁の森本英香次長は28日の記者会見で、Jパワー(電源開発)大間原発(青森県大間町)の建設工事再開について「(建設を)待ちなさいということはない」と事業者判断に委ねる考えを示した】

【審査が終わるまで工事を再開しないほうが無駄がない可能性もあるが、森本次長は「それを承知で建設するのは、事業者の判断だ」と】

▶青森・大間原発:建設再開容認「理解できない」 橋下・大阪市長は批判

毎日新聞 2012年09月29日 大阪朝刊

【橋下徹大阪市長は28日、政府がJパワー(電源開発)大間原発(青森県大間町)の建設再開を容認したことについて、「理解できない」と批判した。原子力規制委員会が新たな安全基準を策定していない段階で建設を進めることを「非常に問題。規制委の存在意義が問われる」と指摘】

【「なぜ設計・建設段階から(新基準で)安全性を確認しないのか」と規制委の対応に疑問を呈した】

 橋下、こういうアドバルーンを上げることに関してはうまいです。 

▶青森・大間原発:「工事再開なら訴訟も」 函館市長、弁護士と協議/北海道

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

【工藤市長は、大間原発訴訟の弁護団共同代表の河合弘之弁護士ら3人の弁護士と市役所内で協議。自治体の原告としての適格性などについて尋ねた。河合弁護士は「自治体には住民の生命や安心を守る義務があり、訴訟は可能」と答えたという】

 当然の反応です。「自治体には住民の生命や安心を守る義務があり」、工藤市長、河合弁護士の言葉を肝にしてぶれないでいただきたい。


▶原発再稼働:判断めぐり政府と原子力規制委で異なる見解

毎日新聞 2012年09月29日 21時36分

【原子力発電所の再稼働を認める判断を誰が行うのか、政府と原子力規制委員会の見解が分かれている。政府は「再稼働は、規制委が安全基準に基づいて判断するのがルール」(野田佳彦首相)と、規制委の役割だと主張。規制委は「安全性は判断するが、再稼働の判断はしない」(田中俊一委員長)との立場だ。責任の押しつけ合いにも見える状況】

【枝野幸男経済産業相は28日の記者会見で、「原発の安全性について(規制委の)ゴーサインが出て、自治体の理解が得られれば、重要電源として活用する」と述べた。安全性を地元自治体に説明するのは「電気事業者だ」という】

【原子力規制委は来春までに原発の新しい安全基準を策定した上で、既存の原発の安全性を判断する。しかし、田中委員長は「私たちが再稼働の是非は判断しない」と説明し、規制委には原発の安全性を専門的に判断する権限しかないことを強調している】

 前の班目原子力安全委員会委員長もそうでしたが、要は、何かあったとき「お前のせいだ!」と言われたくないということが先にあるからなのでしょう。それはそうだと思います。フクシマ以前なら、「はい、はい」ですんだでしょうが、フクシマ後は、そうはいきません。責任追及されることは明白だし、その責任たるや「想定外」などという言葉で逃げることも、たぶん(?)できないでしょうから。でも、そこをうまく考えるのが彼ら(官僚はじめ)の最大の任務と言ってもいいものですから…。安心などできません。

▶もんじゅ:「成果を将来に」運転再開の意向──原子力機構本部長/福井

毎日新聞 2012年09月28日 地方版

【高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の研究開発を従来通り進める政府方針について、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構の辻倉米蔵・敦賀本部長は27日、「研究成果を形にするために、もんじゅの運転は一定程度継続するものと考えている」と運転再開の意向を示した】

 何が何でももんじゅは手放さないというところでしょうか。この日本原子力研究開発機構出身の一人が、規制委員会の更田豊志(1957年生まれ)。


▼メディア論調

 下記の読売新聞と毎日新聞、読み比べてください。読売新聞のひどいこと。大雨で浸水する可能性を示すのと同じ感覚です。

▶規制委、各原発の事故想定ハザードマップ提供へ

読売新聞 9月29日(土)14時11分配信

【実際に原発事故が起きた際、周辺住民が自家用車などで迅速に避難できるよう、国内にある16原発から30キロ圏内にかかる道府県に対し、渋滞を減らす避難ルートを事前に検討するよう求めたことも明らかにした】

 これはこれで重要なことなのですが、津波の避難ルート選定と同様な書き方、やはり読売新聞です。

▶原発:要避難域を予測 自治体に情報提供へ…原子力規制庁

毎日新聞 2012年09月28日 21時40分

【原子力規制庁は28日、原発ごとに年間の風向きや降雨量などを基に放射性物質の拡散範囲を予測し、住民避難が必要な汚染レベルに達する範囲を示す方針を固めた。10月中にも周辺自治体に提供する。自治体が防災対策の重点区域を決める際の参考にしてもらうのが狙い。/予測では、東京電力福島第1原発事故と同規模の量の放射性物質が放出されると設定。国際原子力機関(IAEA)が定めた、避難の判断基準「被ばく線量が事故発生から7日間で100ミリシーベルト超」と見込まれる地域を地図に示す】


100ミリシーベルトをめぐる避難基準・労災基準と中川恵一・山下俊一

▶原発作業:がん労災、100ミリシーベルトが目安 厚労省

毎日新聞 2012年09月29日 00時44分

【厚生労働省は28日、原発作業員などの放射線業務従事者が発症する胃▽食道▽結腸の三つのがんについて、労災補償する際の被ばくの目安を発表した。(1)累積被ばく線量が100ミリシーベルト以上(2)放射線業務による被ばく開始から発症まで5年以上たっている──の2点を、業務との関連性が強いと判断する目安としている】 

▶Dr.中川のがんの時代を暮らす:/53 「逆教育」に期待

毎日新聞 2012年10月01日 東京朝刊

【授業前、放射線の印象を聞いたところ、「怖い」が28%、「がんになる危険が高くなる」が57%】と、福島の子どもたちは答えたそうです。それは、「さまざまな形で耳に入る誤った情報で先入観が作られたのでしょう」と中川恵一はいうのです。

 ところが、自分の教育(逆教育と名付けたそうです)を受けたら、なんと、

【「怖い」は18%、「子どもへの影響」は4%(女子はゼロ)に大きく下がりました】と自画自賛。

 そして次に、福島県はたばこ農家が多いということにかこつけて、福島の「大半の男性がたばこを口にして」いると、まず伏線を張ります。

 そして、【受動喫煙でも、発がんのリスクは100ミリシーベルト近い被ばくに相当します。狭い仮設住宅では、特に子どもへの影響が心配です】などと、さも福島の子どもたちを心配しているかのように装います。しかし、上記、厚労省の労災規定記事を読んだ後、これを読むと、エッと思う人いるかと思います。事故直後から山下俊一と一緒になって、100ミリシーベルトぐらい大したことない、大丈夫とふれあるいいていたことを忘れてはなりません。中川、つまり、放射線被曝もたばこも同じだ、大したことない、と言いたいのでしょう。そう、子どもを使って、親を「逆教育」しろとけしかけているのです。


原発立地自治体も「再稼働」

 「カネのためなら…」、どこまで行っても、それしか頭にないという連中です。

▶相互応援協定:福井・高浜町と志賀町、締結 大規模災害時に協力/石川

毎日新聞 2012年09月28日 地方版

【志賀町と福井県高浜町は27日、原発事故を含む大規模災害発生時の相互応援協定を結んだ。高浜町役場で同町の野瀬豊町長と志賀町の小泉勝町長が協定書に調印し、両町長は原発立地町同士の協定について「住民にも原子力や放射線について知識がある」「原子力災害に対応する資材を持っている」などと利点を挙げた】

 法、知識も、資材もありますってか。どうぞ自分たちだけでやってください。と、言いたいのですが、これとて、やはり、原発です。これらだけがこうむるならいいでしょうが、そうはいきません。 

▶エネルギー・環境戦略:おおい町議会も見直し採択 立地4市町出そろう/福井

毎日新聞 2012年09月28日 地方版

【おおい町議会は27日、政府の「革新的エネルギー・環境戦略」の見直しを求める意見書を賛成多数で採択した。近く政府に提出する。同様の意見書は既に敦賀市と高浜、美浜両町の各議会で採択され、県内の原発立地4市町議会で出そろった】 

▶島根原発:3号機「建設続行の方針」 エネ庁、松江市長に説明/島根

毎日新聞 2012年09月28日 地方版

【経済産業省資源エネルギー庁の糟谷敏秀電力・ガス事業部長が27日、松江市役所で松浦正敬市長と面会した。糟谷部長は、中国電力島根原発3号機の建設続行を容認する政府方針を改めて説明】

【松浦市長は「私たちも2号機でプルサーマルを了解している。当時の大臣は核燃料サイクル確立に責任を持つという話だった」】

▶原子力安全協定:締結で初協議、「立地町並みは非現実的」九電が伊万里市に難色 市町「迅速な連絡を」/佐賀

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

【九州電力玄海原発(玄海町)を巡り、県内全市町との原子力安全協定締結を求めている県市長会と町村会は28日、佐賀市で九電との初協議に臨んだ。各市町の首長も同席し「30キロ圏外の自治体にも迅速な連絡を」との声が相次いだ。伊万里市が「立地自治体並みの安全協定を」と求めたのに対し、九電側は「現実的ではない」と】

 原子力規制委員会からも30キロ圏がいわれているというのにこの有様です。 

▶上関原発建設計画:中電「断念せず」 町内全戸に文書配布/山口

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

【中国電力は、上関原発の建設を計画する上関町内の全戸約1550戸に「現時点で原発建設を断念していない」とした文書を配布していたことが28日わかった。祝島を除く約1300戸には社員60人が直接訪問、祝島の約250戸には郵送したという】

【18日から4日間、中電の広報紙とともに、A4判1枚の表裏の文書が配布】とのこと。

 A4・1枚ですか…。懲りない連中です。しかも、瀬戸内海=内海ですよ、場所は。正気ではありません。ところで、「様」は付いていたんでしょうね…。 

▶島根原発:全電源喪失想定訓練──中国電/島根

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

【中国電の社員と協力会社の社員ら計40人が参加し、原子炉や燃料プールに注水する際の手順などを確認した】

 40人ほどでできるようなものなのかどうか、もう3.11を経験した私たちはそのすべてが嘘と知ってしまっているにもかかわらず、茶番を演じています。


▼今日のフクシマ

▶福島第1原発事故 18歳以下医療費、福島であすから無料に

毎日新聞 2012年09月30日 東京朝刊

【東京電力福島第1原発事故による福島県民の健康不安に対処するため、県は10月1日から全国で初めて、18歳以下の県民の医療費無料化を始める。対象の約5%にあたる1万8000人(4月1日現在)が県外避難を続けており、人口流出に歯止めをかける狙い】

 中川恵一センセイの言うとおり、福島に来れば長生きできますよと。医療費、なんと18まで無料!――中川センセイ、山下俊一センセイと一緒になって、次なるコピーをかんがえたら。

 しかし、このことで人口流失を食い止めようということですが、悲しい現実です。 

▶農地除染も含め、竹中JVに委託──南相馬市方針/福島

毎日新聞 2012年09月28日 地方版

【住宅や道路などの生活圏と一体で実施し、竹中工務店の共同企業体(JV)に随意契約で業務委託する方針】

 ここにも、ゼネコンです。造って儲け、ばら撒いて儲けという構図です。


▶リトアニア 原発推進に沸く街 日立製は「神からの贈り物」

産経新聞 9月29日(土)23時9分配信

【04年に1号機、09年に2号機が稼働を停止すると、大半の作業員が失業者となった。「最後の夜、住民は涙を流し嘆き悲しんだ」(市長)という】【「やけ酒に浸る作業員で街はあふれた。閉鎖以来、ビサギナスは『死んだ街』になってしまった」】

【結局、電力需要の6割以上をロシアに依存することになり、電気料金は6倍に跳ね上がったという】

【リトアニア政府は、たとえばクビリウス首相に代表されるように、日本側に「福島の事故で日本の原発技術の安全性が否定されたわけではない」と言い続けた】【ビサギナス住民の多くは、原発建設は「街をよみがえらせるための唯一の希望」などと語る】

 あまつさえ、

【シュトラウパイテ市長は「この計画は、リトアニアにとって『神からの贈り物』なのです」とさえ表現する】【ビサギナスの街のシンボルは鶴。市役所前にも、空を羽ばたく鶴のモニュメントがある。市長は「日本では千羽鶴を折って願い事をするそうですね。われわれもこの鶴に希望を託します」と話している】

 産経新聞、名前の通り、産業と経済、カネのことだけが関心事です。日本人は浪花節に弱いと見てか、「人情もの」で迫っています。

 しかし、いったい何を託すというのでしょうか。これこそまさに、神頼みです。Good luck! と言って知らん顔できれば良いのですが、やはり、事は「原発」です。 


▼原子力ムラ 今日の「No problem!」

▶原発ニュース:もんじゅナトリウム検出器でトラブル/福井

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

【日本原子力研究開発機構は28日、敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅで今月20日、原子炉建屋内の1次系ナトリウム漏えい検出器の値が、通常値の3分の1程度まで下がるトラブルがあったと発表した】

 事故から9日も経ってからの発表です。異常が起きれば迅速になどという約束など、彼らには届きません。まずは隠す、これ、もう本能と言っていいでしょう。信頼・信用などできる相手ではありません。外に目を奪われて廃棄目線。内なる敵がそばにいるということです。 

▶柏崎刈羽原発:点検遅れ 原因は「確認漏れ」 東電、原子力規制委に報告/新潟

毎日新聞 2012年09月29日 地方版

【原発には、停止中でも約2年に1度の点検が必要な計器が多数あるが、点検の担当者らは漠然と「原発を再稼働する直前には、計器を一斉点検するので大丈夫」と考え、確認を怠ったという】

 一事が万事でしょう。

■原子力ムラの常識は、世間の非常識

 相手に、資料などを贈るとき、「様」「御中」というのをつけるのが「常識」というより礼儀だと思うのですが、彼らは呼び捨てにするようです。こういう基本的なこと、入社当時OJTでしなかったか、自分たち以外はつける習慣がなかったか、まあどちらかでしょう。礼儀知らずのひと言です。中国電力の話だそうです。

▶閑想閑話:資料を配るときには、問い合わせ先を明記する…/島根

毎日新聞 2012年09月28日 地方版

【資料を配るときには、問い合わせ先を明記する。広報資料であれば、なおさら電話番号は必要だ。でもその会社はそれができない。どうやら、管理職社員がネット上に業務情報を流出させた、という不祥事を発表したかったらしい▲資料を送るときには、向こうの担当者に「様」を付ける。でもその社員はそれができない。ファクスで送られてきた資料を見て、宛先が呼び捨てになっていたのには驚いた。仕事相手への資料に「様」や「御中」という表記を付けることも知らなかったのだろう▲その会社は中国電力。この数カ月で、私が実際に体験したことだ。そう言えば、電話を掛けてきて「抜き打ちの原発事故の広報訓練をします」と言ってきたこともあった。地域に君臨する巨大企業。社会的常識を欠いているのは一部の社員だけなのだろうか。“お上”の意識を強烈に感じる】


▼気になる動き

 首相官邸前での抗議行動については、官許の行動との批判があります。いったい何が起きているのか、情報が寄せられましたので、お知らせします。

【反原連解体!】首都圏反原発連合のスタッフがふくしま集団疎開裁判の会に対し、財務省上の「この場所を使うな」「ビラを撒くな」と恫喝

http://twitcasting.tv/matudaira/movie/6600489

 抗議行動を終え、帰る人がいる。その邪魔になるというのが反原連の言い分です。

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2013年は正念場。ともに脱原発までたたかおう!

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過去のニュースでは、ニュースソースへのリンクがページが移転するなどで切れている場合があります。ご了承下さい。

12月

「脱原発工学」の構築をと吉岡斉さん、ヤンキー政党と化した自民党と喝破する斎藤環さん

米原子力空母乗員が、東電に損害賠償請求で提訴

茂木経産相、エージェントぶりをさっそく発揮

「僕は泣いちっち」が問いかけるもの/ドイツ通信24

東電常務、汚染水は海に「戻したい」

規制委調査団、活断層と断定 東北電力東通原発

虎視眈々と狙っている、原子力マフィア・マフィアの代貸や舎弟たち

さあ、来週からは“真打ち”登場です

小出裕章さんの生き方と、東京電力サラリーマン的生き方

早速始まった、原発ゼロ政策見直し策動

安倍晋三と橋下徹は、この国をどこへ引っ張っていこうとしているのか

青森 東通原発で断層の現地調査開始

「科学的根拠を示す」のは、自分たちだろう!

敦賀原発の下に活断層と判定

敦賀原発、廃炉決定か!/投稿:今井一批判/自民改憲案批判

「みんなで決めよう『原発』国民投票」事務局長今井一氏に問う

笹子トンネル天井崩落と「無常」、そして原発

今回の総選挙は、「何を学び、どう生きていこうとするのか」を問う選挙

11月

過去の失敗も認めて抱き締める愛しさが愛国心だ/ドイツ通信22号/自民党憲法改正草案の問題点

些細なことどころか、「脱原発」は大きな争点となってきた!

橋下は、第三極の頭ではなく、「第五列」だ!

放射能拡散は「価値観」で予測するものなのか

総選挙を前に、「政党」の離合集散があわただしい

「機械と火」ではなく「生命と水」に育まれた社会へ

自分だけは大人ぶった、仙谷由人センセイ

流言飛語を振りまくデタラメ男と暴走老人

「人々は首都の官庁街に何万人規模で集まってよいことを知った」

目方で測れるのなら苦労はしない

電力など123社、安全審査で新機関

「安全規制に必要な知識が必要だが、残念ながら今(規制委には)それはない」

そう、原発は「小異」ではありません。

敦賀原発 月内にも断層調査

10万人が霞が関一体、東電前、Jパワー前などで抗議行動

今度は火事の備えができていないそうです

原発問題は政策選択の問題ではない

原子力ムラ・原子力マフィア代貸の“トンデモ集”

福島県立医大による甲状腺検査問題

「大勢の人に囲まれ、冷静に判断できない」と岡田篤正・立命館大教授

柏崎刈羽原発:燃料集合体部品変形 規制委が改善命令検討

10月

「計算条件の設定などは、規制庁がJNESに指示」した。だから丸投げではない?

「規制される立場にある電力会社からの指摘で誤りが判明」

英原発会社:買収へ、日立と東芝が名乗り

東京のガレキ焼却灰、多摩・日の出の処分場に

「活断層の定義の拡大を検討」と「原子力災害対策指針案」

その後の人生の道を選択させたものはなんなのか──島薗進さんのこと

原発の安全基準を検討するメンバー決まる

「科学者なら誰でも気づくと思うが、40年廃炉ルールの根拠はあまりない」

“極楽とんぼ”を集めて地球環境フォーラムを開いた朝日新聞

夢より希望を──性差、そしてヒトの歴史から脱原発社会を考える

大間原発:函館市長、建設凍結の要請書

10/12-13連続行動参加報告/ジャック・アタリのフクシマ論

10.13日比谷野音「さようなら原発集会」行動提起

「東大話法」の使い手はいま

他者を思うこと、他者に共感すること そして原発を考える

10.5金曜抗議行動(国会正門前)報告/ドイツ通信第21回

福島健康調査検討委「秘密会議」続報!

安倍の「深刻に反省」は選挙向けパフォーマンス/ドイツ通信第20回

今度は福島県健康調査で「秘密会議」

「2030年代に原発ゼロにすると決めたわけではない」

「今、福島では放射能の話はできない」

9月

原子力マフィア、「再稼働」

原発事故:防災対策、30キロ圏に拡大…規制委が了承

「強い日本」「日本を取り戻す」──気分先行型政治の危険性

平智之衆院議員インタビューに注目

住民に心臓病など深刻な健康被害・チェルノブイリのいま

『カネだけが人生を充足させるわけではない』──さて、どなたの言葉でしょう?

30年代原発ゼロはたんなる「目標」?

もう「科学の話」でも「エネルギーの話」でもない

「2030年代の原発ゼロ」──閣議決定見送りに

「2030年代の原発ゼロ」──でも、原発はつくります?

9.14首相官邸前、霞が関抗議行動

「維新の会」の熱狂が意味するもの

早速やってくれました、伸晃クン。

学術会議、核廃棄物処理白紙見直しを提言

相次ぐ「不祥事」と「意味なき」労働が問うもの

霞が関一体で繰り広げられる反・脱原発、原子力規制委人事案反対行動

再稼働不要裏付け 今夏消費5~11%減

全国40都道府県82か所で抗議行動

何が問われているのか。そして「何をなすべきか」

原爆を不要としたように、原発も不要と確信したのです

再稼働反対を言うことは「まぎれもない現実論」

8月

原発訴訟、安全性本格審査を 最高裁研究会で改革論

「潜水艦のようにつくってあるから大丈夫」……もうアニメの世界です

これからの社会のグランドデザインをどう描くのか

何が起きたか、何が起きているかを知ること

原子力規制委:田中氏など委員5人、閣議決定

昨日の面会は「NHK青年の主張」だったのか!

政府の「討論型世論調査(DP)」では半数が「原発ゼロ」と

「収束宣言」が出ても何も変わらない。自宅に帰ること諦めました

米NRCが原発の認可手続きを停止

オリンピックだ、史上最多のメダル獲得だなどと浮かれている間にとんでもない「合意」が

永田町の新作喜劇『近い将来』……フクシマは何も変わっていないのに

東電公開映像/規制委員会人事/ドイツ通信19

東電テレビ会議公開映像から見えるもの──アンゼンダからタイヘンダに!

東京電力、テレビ会議映像を公開

仙谷、言うに事欠いて再稼働に反対する人々を「論理の飛躍がある」だと!

原子力規制委員会よりも、原子力ムラ規制・監視・解体委員会の設置を!

マスコミ人──反省するヒト、「前から知っていた」かのように装うヒト、さまざま。

7月

米倉経団連会長、野田首相といっしょに退場してください

7.29脱原発国会大包囲行動 20万の市民が国会を包囲

<原発推進秘密会議>司会役がメール削除 隠滅の疑い

海水で腐蝕し、活断層上で揺れる原発

イチローのほうがそんなに重要か NHKニュースウォッチ9

政府事故調、報告書を提出

再稼働反対抗議行動全国に波及

不都合な事実は見ないことに。そしてここでも山下俊一が登場

「いじめは卑怯だ」と野田首相。でも、今のあなたにはそれをいう資格はありません

志賀、大飯、敦賀の下に活断層! 志賀原発 活断層なら廃炉!

脱原発集会に17万人が参加 この力で再稼働阻止!すべての原発を廃炉へ!

警視庁、歩道のみに規制、鉄柵で囲む。世界の笑いもの

野田首相を、Give up ! と言うまで追い込もう!

「社員のプライバシー保護の対策を取ったうえで公開」

おおい町・時岡町長、クラゲに自然の脅威を感じる!

鹿児島県知事選、向原さん20万票取るも勝利逃す

再び万余の市民が首相官邸前を埋め尽くし、再稼働反対を訴える

国会事故調報告書についての各紙報道

国会事故調、報告書を国会へ提出。WEBでも公表

資本は自らの墓掘り人をつくり出す──次をどう描くか

要はコストがかさむからということなのでしょう。運転する資格なし!

首相官邸前の道路を埋め尽くす20万の市民!

6月

「後始末もできないのに再稼働だなんて」そして、警報鳴り止まない大飯原発

6.22報道ステーションで古舘伊知郎の突っ込みに寺島実郎タジタジ

町長だけに謝罪すればいいのか! しかも非公開で

政府事故調、「菅氏誤解」というのだけれど なぜ伝えられなかったのかが問題なのでは?

「ハーメルンの笛吹き男」か橋下大阪市長、また吠える

「再稼働反対!」「命を守れ!」と首相官邸前に4万5千人が集結

「中途半端な教養は、無教養よりたちが悪い」──ピーサレフ

東電、「最終報告書」で開き直り。「俺たちに非はない。悪いのは菅と官邸」

本通信、発信し始めて今日で1年がたちました

大飯原発再稼働などをめぐる「トンデモ発言知事一覧」

なにが「関西の生活と産業の安定に資するため」だ

テレビが伝えない不都合な真実。6.15首相官邸前抗議行動

この国にはいったい何を学んできたのか

ならば野田首相・西川福井県知事を「原発安全確認無限責任者」に!

野田首相、原発再稼働は「人類に対する犯罪」です

精神論で語っているのは野田首相本人!

今夕、首相官邸前へ! 抗議の声を挙げよう!

再稼働 抗議のダイイン 官邸前、福島の女性ら

大飯原発、地表ずれる可能性 専門家「早急に現地調査を」

「再稼働慎重に」と民主党の117人が署名し、野田に提出

今日から都議会。石原の演説30分を傍聴してきました

「原発」都民投票 げんぱつYES/NO パレード、800名で

またバレてしまいました。5日の会議も開くことできません

<橋下市長>大飯再稼働容認で“敗北宣言”

5月

野田首相の「私の責任」ってなんだ!

「人質」を置き、官邸と「もしもし~」とやりあえれば、安全? 

国会事故調、菅前首相を叩いて、得するのは誰だ

広がる「被災者格差」。そして破壊されるコミュニティー

妄想の世界に生きる原子力マフィアたち

政策決定の透明性=「見える化」こそ最重要

核燃サイクル「秘密会議」暴露される

原発都民投票条例制定 民主部会、賛成の方針

今度は燃料コストがかかるから再稼働だと

家庭だけが節電すればよいのか

国会事故調、東電・武黒一郎フェローの奇妙な動き

み~んなウソだった! これで「集団自殺」はなくなった?

関電、再稼働したいのは電力が足らないからではないと

沖縄返還40年/ドイツ通信第15回/寄稿「住民投票と日本型ファシズムの戦い」

大飯原発再稼働をおおいまち議会が容認

「チェルノブイリのこの現状が26年後の福島ではないと誰が言い切れようか」

東京電力が提出した「総合特別事業計画」に対する3紙の評価

福井県原子力安全専門委員会、こんなものなら必要なのでしょうか

3.11前と同じメンバーでやっているということ自体が信じられません

42年ぶりに稼働原発のないときを迎えて

瀬戸内寂聴さん、「このままの日本を若者に渡せない」と

保安院:「原子力の専門能力も広報も不十分」ネットで反省

4月

班目センセイ、今ごろ言われても……。だから「デタラメ」などと言われるのです

昨年の6月から出し始めて本号で200号です

そもそも地震国に原発は無理

原発・停電恫喝と生活習慣病

「この1年間で積み重ねてきた対策と知見」?

電気事業法では廃止でも、原子炉等規制法では今も「稼働中」

・法的には、とっくにオシャカになったものを追認しただけ
・ドイツ通信11

「確信がないし、責任も取りたくない」から、「証拠は残さない」ということ

原発再稼働5人組の頭=仙谷は何を勘違いしているのか

再稼働の政府「黒幕」は仙谷由人だ!

北朝鮮ミサイルに振り回されたのではなく、振り回した日本政府

環太平洋、地震活動が活発。日本近海も無関係ではない

大飯原発──大阪府・市、再稼働8条件先送り

大丈夫と言っているのは、電力会社と原発大臣4人衆だけ

「テストに不合格なものを商品化することを私は許さない」

再稼働へ「突進」する野田政権

安全基準にまで「暫定」

「東大話法」オンパレードです!

1日遅れの「April Fool」。「日立はすべてを、地球のために」だそうです

3月

「3月11日の、あのね。」見てきました

東電という会社、何を思いあがっているのでしょう

ようやく春になりましたが……

汚染水、また海に流出、ストロンチウムも

<泊原発>5月5日停止へ 現在唯一稼働

繰り返します。原発問題は「二項対立」ではありません

幕(再稼働)は開くのか、いつ…

「安全」しか出ないサイコロでたぶらかしてきた

3月24日「再稼働を許さない さようなら原発1000万人アクション」集会とパレード

「お金が入るのならもらって、死ぬ前にいい生活がしたい」にどう応えるか

唯我独尊、傲慢それらすべてを動員しても足らない、東電会長・勝俣恒久

岸和田のお調子者・田中知東大教授へ、だんじり曳いても原発曳くな!

瓦礫処理、環境省吊り広告の怪? 空中線量が同じだから大丈夫?

要はこの世の中カネといってしまうと身もふたもない話だったということ

3.11行動 日比谷公園に1万人 国会を人の鎖で囲む!

沢田研二さん、脱原発に賛成

東北をダシにしていませんか?

“スルー”される大熊町

「政治家がダメでも官僚がしっかりしている」はずじゃなかった?2月

2月

3.11は日比谷公園中門に!

毎時、何十トンもの水、どこへ?

公文書に対する日米のポリシーや哲学の違いに愕然

アメリカ原子力規制委員会の議事録が語る原発事故の10日間

吉岡斉さんの講演録から(2)

原発稼働の住民投票、31万人署名提出…東京

吉岡斉さんの西南学院大学での講演録入手

橋下大阪市長と大阪自治労問題を考える

原発ムラの人たちの言い訳集

福島第一直下で地震も いわきと地下構造類似

東電の想定外とJAXAの想定外の事故を想定しての危機管理

2号機温度計、90度超える=東電「再臨界ない」

東京湾海底20センチ超の泥からセシウム 近畿大調査

「溶けた燃料がどこにあるか分かっていない」からこういうこと起こるんだ

5日、温度上昇、再臨界か確かめる??

【原発の不都合な真実】原発は温暖化対策に役立たない

40年超「再稼働ありえない」 敦賀、美浜の2基対象=細野担当相

橋下大阪市長の核武装発言

1月

<IAEA>安全評価審査は妥当…原発再稼働可否判断に道筋

原発住民投票 意思表示へ扉を開こう

組織として安全を目ざすために重視されるべき事項

【国民投票無力化へ】の動きが

「シカタガナイ」という「呪文」

福島第一で起きたこと

議事録がない!?

ストレス審査にOKを出した男たち

非常用電源未接続問題、東電に緊急性の認識なし

再稼働をしないとこうなるぞという恫喝

阪神大震災から今日で17年がたちました

「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」

元旦の地震でタンク水位急下

正月に福島でセシウムの降下量が増加したわけ

住民投票請求署名 大阪市、法定数大幅に超える

六ケ所村の核燃再処理工場、再開へ準備

3.11以降、日本(世界)は変わったか

今年は脱原発社会に舵を切れるか

04年に、安井正也が直接処分試算廃棄命令