原発通信 334号2012/11/09発行
11.11大集会に大結集を!! 反原連HPによると13時からのデモは中止です。 11.11反原発大行動 行動提起 11.11 Jパワー本社前抗議行動・東銀座 (15時~) 大間原発建設工事再開という暴挙もあり、電源開発株式会社(Jパワー)への抗議行動を提起いたします! その後、反原発「散策」で国会前へ向かいます。 ●集合時間 14時30分~ http://2011shinsai.info/node/3081 地震雷火事親父──今度は火事の備えができていないそうです 何から何まで、本当に何もしていなかったという、笑えない話ばかりが出てきます。火事の備えもしていなかったとは…。 ▶原子力規制委:原発の火災対策義務化へ…更田委員 【毎日新聞の単独インタビューに応じ、原発のシビアアクシデント(過酷事故)対策の一環として、施設内の火災に備えた抜本的な安全対策を全原発に義務付ける方針を明らかにした。(1)原発重要施設の分離設置(2)施設や部品を守る防火壁の建設──などの義務化を検討し、来年7月までに定める安全基準に盛り込みたいという】 【更田氏は「国内原発の火災対策は国際社会に比べ遅れている。原子炉を操作する中央制御室にも影響を及ぼしかねず、地震や津波とともに安全上の脅威になりうる」と】 とんだことが明らかになりました。地震雷火事親父という言葉がありますが、これまた三番目に恐いとされる火事についての備えがされていないということです。 建屋の火事で、1975年に米国のブラウンズ・フェリー原発で冷却機能を一時失う事態となったといいます。 一体全体、この連中は何をやってきたのだと言いたい。 ▶もんじゅ試運転:来年末に開始、原子力機構が考え方公表 【日本原子力研究開発機構は8日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)について、早ければ来年末に運転を再開して2~3年試運転を行い、その後4年間本格運転するとの考え方を公表した。さらに、長期運転に関するデータ取得には計8年間の本格運転が必要とした】 あんなポンコツを本気でまだまだ動かす気でいます。これとて正気の沙汰ではありません。 ▶福島の中間貯蔵施設、建設へ踏み出す 3件の業務発注 【東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設をめぐり、環境省が、施設の基本構造などを調べる業務について初めて入札を行い、今月中にも業者に発注することがわかった。同省はすでに福島県内の候補地を示し、今年度内に設置場所を決める計画だが、現地調査に地元の了解が得られず、自治体側との協議は進んでいない。そうした中、同省が建設に向け具体的に踏み出した】 もう、こうなったら既成事実を積み重ねていってしまえということでしょう。もんじゅもそう、もう始まっちゃたのだから…。そして例の「しょうがない」です。 ▶エネ白書 原発政策盛り込めず 2011年度版 政府の迷走反映 【一方、注目される原発関連では、白書の対象期間の都合上、政府が今年9月にまとめた「2030年代に原発稼働ゼロとする」との方針は盛り込まなかった。 中長期のエネルギー政策の指針を定める「エネルギー基本計画」については、10年度版で「来夏をめどに新しい計画を打ち出す」としていたが、今回は策定時期には触れず、委員会の開催状況など客観的な事実関係のみの記述にとどめた】 産経新聞、どうも見出しのニュアンスが恣意的です。要は時間的な問題があってということです。まあ、決めることができずに遅れたからそうなんですが……。 ▶福島第一原発、「特定原子力施設」に指定 原子力規制委 【原子力規制委員会は7日、東京電力福島第一原発を、国が事業者に廃炉までの作業の実施計画の提出や変更を法的に求めることができる「特定原子力施設」に指定した】 ▶第一原発を特定施設に 廃炉完了までの安全確保 原子力規制委 【改正原子炉等規制法に基づき同原発(1~6号機)を「特定原子力施設」に指定した。事故で溶け落ちた燃料を取り出すなど廃炉が完了するまでの安全を確保するのが狙いで、同日の規制委の定例会合で東電に求める対策も決めた。 東電は12月7日までに実施計画を規制委に提出する。 規制委は東電に求める対策に、1~3号機の溶融した燃料の速やかな取り出しや電源の確保、1~4号機の使用済み燃料プールからの燃料取り出し、遮蔽(しゃへい)能力が高い構造物による放射性液体廃棄物の管理、作業者の被ばく線量の低減などを挙げた。有識者や自治体の意見を反映し、敷地外の広域的な放射線モニタリングの実施や廃炉作業の進み具合の継続的な情報公開なども加えた】 ▶大飯断層調査に不安抱える地元民 「命は大事だが生活も大事」 【町観光協会の山本治男事務局長は「安全な暮らしが一番で、調査に時間がかかるのは仕方ない。明確な判断をしてほしい」としながらも「もし活断層で原発が停止になれば、たちまち住民の働く場所がなくなり、町の経済がだめになる。ただただ活断層でないことを祈るばかり」と不安をにじませた】 【大島漁協の屋敷憲治総務課長は「一つ課題をクリアすると、また次の問題が出てくる。原発を停止するために問題が小出しにされている印象だ」と話した。「仮に停止となれば、経済損失の責任を誰が取るのか。100%の安全はなく、どこかで線引きは必要。命は大事だが生活も大事で、両者はてんびんにかける話ではない」と訴えた】 だそうです。 大島漁協の屋敷憲治総務課長の言、「仮に停止となれば、経済損失の責任を誰が取るのか。100%の安全はなく、どこかで線引きは必要。命は大事だが生活も大事で、両者はてんびんにかける話ではない」とは、あきれます。では、逆に事故が起きたらあなたたちが賠償責任を負ってくれるのですかと問いたい。それも青天井になるでしょう。失礼ながら、とても一地方の漁協の手におえるものではないです。かの東京電力でさえバンザイなのですから。 「100%の安全はなく」というなら、原発を止めることを選択すべきなのです。モノは原発なのです。 「命は大事だが生活も大事」、命のない生活というものが存在するのでしょうか。天秤にかけるものではないからこそ、原発を止めなければならないのです。はっきりしています。 ▼お笑いを一席 ▶中道批判:民主・仙谷氏が討論要求、安倍自民総裁は拒否 仙谷氏 【国会内で記者団に「哲学や信念があるのかないのかは、安倍さんが断定する話ではなく、国民だ」 「我々が98年から掲げている『民主中道』という旗について、何か深いお考えがあるのだろう。安倍さんが言い出した話だ。ぜひお逃げにならないでお願いしたい」と述べ、安倍氏をけん制した】 これに対し、安倍氏 【文書が届いていないとした上で、記者団に「私も忙しい。野田佳彦首相とは討論するが、すべての議員を相手にする時間はない」】 というお笑いでした。 ▶第三極:石原、渡辺氏が連携協議…橋下氏も「一本化」訴え 【「強いしたたかな日本を作ろうじゃないか」 石原氏は8日の会談で大連合を呼び掛け、渡辺氏も「大変結構だ」と応じた】 なんだかんだといっていますが、数と力ということを一番よく知っている世界の連中ですから、何でもありでしょう。そうでないと職を失ってしまいますから。そのためには野合といわれようとです。それについての言い訳が上手にできるからこそ議員センセイなのです。 昔、大野伴睦は言いました。 サルは木から落ちてもサルだが議員は落ちればただの人 ▶都知事選:宇都宮前日弁連会長が立候補の意向 【前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)が無所属で立候補する意向を固めた。9日、都内で記者会見し正式表明する。脱原発や格差是正、石原都政からの転換を求める有志市民が支援する統一候補として、選挙戦に臨む】 無難な選択でしょう。 ▶拡散予測:玄海、川内両原発の地図修正、公表を延期 【原発ごとの放射性物質の拡散予測地図にミスが相次いでいる問題で、原子力規制委員会は8日、修正した九州電力玄海(佐賀県)と川内(鹿児島県)両原発の地図の公表を来週に延期することを明らかにした。気象情報に関するデータ処理のミスが7日に見つかり、九電分だけでなくすべての地図を総点検する。新たなミスが見つかる可能性について、規制委事務局の原子力規制庁幹部は「現時点では不明」としている】 だ、そうです。 ▶反原発:11日の1万人規模デモ中止…都が公園使用厳格化 【反原連はルール変更に抗議する一方、先月末に許可を求めて申請。しかし11日は両施設が予約で埋まっていたことなどから、都は「一般来園者の安全が確保できない」として不許可とした。裁判所への申し立ても退けられ、デモの中止が決まった。 都公園課によると、デモの出発地を約1・5キロ離れた芝公園などに変更するよう勧めたが、反原連側は「家族連れやお年寄りに負担がかかる」として日比谷公園にこだわったという。 鹿田哲也公園課長は毎日新聞の取材に「これまでは現場の判断で届け出制になっていたが、本来は条例に基づく許可が必要」と説明。約2万7000人(主催者調べ)が参加した7月のデモを機にルールを厳格化したという。ただ100人ほどの規模であれば、許可はいらないという】 「100人ほどの規模であれば、許可はいらない」そうです。ならば、100名ずつの集団がたまたまそこに集まったということで…。 ▼Jパワー(電源開発株式会社)の原発からは使用済み核燃料というものはでない!? JパワーのHPを覗いてみました。おどろきです。というより、彼らにしてみれは当たり前、そうしなければ辻褄が合わないということになってしまいますから。核燃料(彼らに言わせると「原子燃料」)は永久不滅で、「原子燃料サイクル」をぐるぐる回って「廃棄物」にはならないという図が示されています。 つぎに、放射性廃棄物についてのページを見てみると「固体」では「使用済み樹脂・使用済み布きれなど」とあるだけで核燃料はありません。こんな人をバカにした説明をしているのです。出るのは排ガスと洗濯液と床をふいた排水と、ボロ布だけというのですから、恐れい入谷の鬼子母神です。ウソも、冗談も休み休み言えというところです。彼らがこんなことをこれまで言い通し、それを見逃していたのかと思うと、わが不明を恥じるばかりです。本当に原発についてきちんと向き合ってこなかったと。 http://www.jpower.co.jp/bs/field/gensiryoku/atomic/cycle_and_pluthermal/index.html http://www.jpower.co.jp/bs/field/gensiryoku/atomic/radioactive_waste/index.html | ||