原発通信349号

原発通信原発は命の問題だ!

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更新 2013-01-07

「原発通信」は2013年1月からサイトURLが下記に変更になりました。
最新号は http://www.genpatsu-tsushin.com/2013/でどうぞ。

原発通信 349号 

2012/11/30発行

349-1130 脱原発世界会議


選挙バナー

【本号掲載投稿】

*ドイツ通信22号
*自民党憲法改正草案の問題点 時代錯誤の草案批判


「過去の失敗も認めて抱き締める愛(いと)しさが愛国心だ。
 本当の愛国者は、他国への愛情を併せ持っている」
──鈴木邦夫さん(一水会顧問)

 東京は都知事選もあり、昨日から選挙戦に突入ですが、12月は衆院選挙もあり、日本中選挙モードです。しかも、わが国領土を実力で守るだの、憲法改正だのと、キナ臭いにおいがしてきています。以前からも同様なフレーズが使われてきたこともありますが、今回ほど、目の前に迫ってきているという時はなかったと思います。

 そんな折、毎日新聞11月29日付夕刊に、新右翼一水会顧問の鈴木邦男さんのインタビュー記事が掲載されていました(下記)。鈴木さん、石原慎太郎などは愛国主義の禁じ手である排外主義を煽るトンデモ連中だと断を下します。彼は言います。

【過去の失敗も認めて抱き締める愛(いと)しさが愛国心だ。本当の愛国者は、他国への愛情を併せ持っている。中国に生まれた人も、韓国に生まれた人も】と。その通りだと思います。

 学生のころ、「新右翼一水会鈴木邦男」という名を聞いてから、何か心に引っ掛かる人としてこれまで、ずーと気にかけ、彼の本も読み、たまにはブログも見てきました。そんな鈴木さんをはじめて間近で見かけたのは、もう何十年も前になるのでしょうか、“ある時代”をともに過ごした世代の集まり=「同窓会」が開かれるというので出かけた時でした。入り口付近でテレビカメラ等に囲まれインタビューを受けている人がいるのです。誰かと見ると鈴木さんでした。その集まり、鈴木さんとは立ち位置が違う人たちの集まりだったもので、「どうして今日は来られたのですか」と聞かれ、鈴木さん、「関係ある人は誰でもということなので来ました」というのです。う~ん、関係あるといえばあるか…とその時は思った次第です。

 そんな鈴木さん、その後たびたび会合や集会でお見かけするようになりました。鈴木さんが言われていること、共感するものあるものですから友人等に話すと、「あんたは、あっち(鈴木さんの方)が似合っているんじゃないの」などと言われることもありました。確かに、ご自宅もそんなに遠くはないので、ここは一升瓶をもって教えを乞いに行こうかなどと思ったこともありました(冗談ですよ)。

 人は、その人の思いが顔に出ると私は思っています。私が見かけた鈴木さんの顔はいつも穏やかです。心優しいのでしょう。だから、先に引用したようなことをしっかりと言えるのだと思います。“向こう”に回したくない人の一人です。

「国民の質が変わらずに、政治の質だけ変わることはあり得ない」
──湯浅誠さん(元内閣府参与)

 今日は、もうお一人、先にご紹介した鈴木邦男さんと同じ毎日新聞の欄に、湯浅誠さんのインタビュー記事が続けてありましたので紹介します。(下記

 湯浅さんも、決して嘘をつくような顔をしていません。

 ところで、昨夜のテレ朝「報道ステーション」です。朝日新聞の三浦某、都知事選にふれ、二つの争点があるというから、何を言うかと思って聞いていましたら、新銀行東京はいいとして、原発のことはなし、各候補が言わざるを得ない状況になっているというのにです。

出し遅れの証文か、「国民は原発ゼロを望んでいる!」野田首相

 いまごろになって、「国民は原発ゼロを望んでいる!」などと、出し遅れの証文みたいに「党首討論」で野田首相、言っているそうです。ならば、俺の責任で再稼働すると言ったことはどうなんだといいたい。ここへきて「原発封印作戦」が功を奏していないとわかるや否や、こう言い始めています。しかし、本心から言っているのか、ハタと気付いた井の中の蛙だったのか。いずれにしてももっと早くから言っていれば、流れは(脱原発の流れだけではありません。民主党の流れも含めて)、大きく変わったはずですが、“歴史にはIf がない”との例え通り。「覆水盆に返らず」です。

 

 さて、昨日の本通信で、三菱重工と日立が火力発電事業で事業統合ということを報告しました。その際、「原子力発電は統合の対象から除外という」時事通信の記事を報告しましたが、その後、除外どころか、いつやるか探りを入れている段階だということです(下記)。原子力マフィア、虎視眈々と再稼働を狙い、原発を世界中につくって大儲けしようと企んでいます。目が離せません。

 そのことは、ドイツでも同様のようです(下記、ドイツ通信)。


▶<原子力規制委>被ばく管理の指針策定へ 福島の格差解消

毎日新聞 11月30日(金)2時30分配信

【中村佳代子委員(前日本アイソトープ協会主査)が29日、毎日新聞のインタビューで明らかにした。中村委員は「ある町では住民全員が(被ばく管理について)ケアされているのに、他の町ではそうなっていない実態がある。自治体間でこうした格差があってはならない」と指摘。「統一的なガイドラインを示すことで、福島県民の間の不公平感をなくすよう努力したい」と】

【規制委の田中俊一委員長も「各自治体でバラバラになっている状況を、国の責任で(統一的に)やるべきだ」と表明していた】
【中村委員はインタビューで「個別具体的な検査項目や方法などについては触れない」と述べ、ガイドラインが基本的な考え方を自治体に周知するものになるとの見解】

 こちらも、目を離せば、何をしでかすかわかったものじゃありません。

▶四国電力:値上げ方針を表明 原発停止で燃料費負担増え

毎日新聞 2012年11月29日 22時10分

 電力シンジケートによる談合です。まあ、地域独占体制ですから、厳密な意味ではカルテルとは言いきれないのですが(選択の余地がありませんから)、シンジケート、マフィアたるゆえんです。リスク管理をきちんとできもしなかったという醜態を恥じらいもなく晒して恥じません。原子力1本に絞っていること自体、リスク管理ができていないということだったのです。

▶原子力規制委:安全確保を東電社長に指示 トラブル相次ぎ

毎日新聞 2012年11月29日 21時17分

 数行の記事ですので、よくわかりませんが、「こんなんじゃまずいよ。もっとうまくやれ」「ヘイ、ダンナ、承知しました」というところなのでしょう。

▶大飯原発:運転差し止め求め提訴 京都地裁に1109人

毎日新聞 2012年11月29日 21時18分

【関西圏の住民を中心に1109人が29日、関電や国を相手取り、運転差し止めと原告1人当たり月1万円の慰謝料を求める訴訟を京都地裁に起こした】

【原告団を公募。呼びかけ人には、裁判官時代に北陸電力志賀原発2号機の運転差し止めを命じた井戸謙一弁護士(滋賀弁護士会)や安斎育郎・立命館大名誉教授らが名を連ねている】

▶三菱重・日立:発電事業統合へ 競争力向上、狙うは「世界3強」 新興国、主戦場に

毎日新聞 2012年11月30日 東京朝刊

▶三菱重と日立:新興国に主戦場シフト 発電統合

毎日新聞 2012年11月29日 23時34分

【国内では成長が望めない中、「日本企業で消耗戦をするより、大きくなって海外の強豪と戦っていく」(三菱重工の大宮英明社長)との判断につながった】

【今夏ごろに両社の関係者が会談した際に「似たような考えを持っている」ことが分かり、統合の話が浮上したという】

 【「日本企業で消耗戦をするより、大きくなって海外の強豪と戦っていく」(三菱重工の大宮英明社長)】

【日立の中西宏明社長も「原子力は息の長い取り組みが必要。多面的な発展を見極めたうえで、どういう形の協業がいいのか(検討を)進める」と】

それはそうでしょう。福島をみてしまったのですから。同病相憐れむだけならいいのですが、それでもって他国から搾り取り、儲けようなどと企んだということでしょう。

 日立社長の「原子力は息の長い取り組みが必要」との言、意味深です。


▶党首に聞く:2012衆院選 新党改革・舛添要一代表

毎日新聞 2012年11月30日 東京朝刊

【脱原発をやらなければならない。今の議論は、供給側の原発に代わるエネルギーの話ばかりで、消費生活の改革の話をしていない。家庭の電球四つのうち一つを取れば原発はいらない。原発推進派の論拠は温暖化対策だが、自転車の利用拡大で二酸化炭素は削減できる】【ポピュリズムをあおる形で政治をしてはいけない】

 好きではない政治家の一人ですが、「今の議論は、供給側の原発に代わるエネルギーの話ばかり」との指摘、この件に関しては正論です。

▶発信箱:風を読む力=青野由利

毎日新聞 2012年11月30日 東京朝刊

【嘉田由紀子・滋賀県知事の新党結成に、二つの風を感じた。ひとつは行き詰まり感のあった政界に吹き込む風。背景はいろいろだとしても、「選びたい政党がない」という気分をくんで「卒原発」を旗印に結党したセンスはなかなかのもの。風の行方を読もうと右往左往する政治模様も興味深い】

【原発事故が再び起きた時、住民に寄り添えるのは国より地元。住民を守る真剣さも自治体が勝るような気がする。とすれば、風を読む力は地元にこそ。国には徹底して基本情報を公開してもらい、自治体が活用できるようにする】

▶クローズアップ2012:維新公約、鈍る切れ味 合流優先のツケ

毎日新聞 2012年11月30日 東京朝刊

 以下は、徹チャンの醜い言い訳です。

「2030年代ゼロというのはまだ僕は気持ちとしては捨ててない。でもプランができていない。実行できるかが問題だ」

【橋下氏は嘉田氏の「10年後の全原発廃炉」方針を「言うだけでやれなければ今まで(の民主党政権)と同じになる」と攻撃。あげくには「原発政策で政党間の違いなんか全然ない。自民党も民主党も言ってることは皆同じ」とまで言い切り、争点にはならないと主張した。

 しかし、そもそも「30年代ゼロ」の年限目標にこだわっていたのは橋下氏自身だ。10月24日には「30年代ゼロの方向性を目指すべきだ」と宣言。同26日には「脱原発のメカニズムだけでは、ずっと原発が続くこともある」と述べ、目標年限の必要性も強調していた】

 今の政治家(もどきも含めて)は幸か不幸か、何をいつ、どのようにしゃべったかということが、新聞に掲載された記事(当然編集されている)ぐらいしかなかった時代から、さまざまなメディアがそれぞれに記録しています。テキストとしてだけではなく、動画としても。「あの時はこう言っていたのじゃないの…」、これは橋下、石原のようなものにとっては痛いかもしれません。繰り返し、料金もなしで見られるのですから。

▶政治にツイート:/4 「一水会」顧問・鈴木邦男さん

毎日新聞 2012年11月29日 東京夕刊

【約40年間「右翼」として活動しているが、最近は言葉が軽くなってきている。「愛国心」という言葉も、その意味がゆがめられ、国内の問題から国民の目をそらすために利用されているように思う。

 本来、愛国心という言葉は「国を愛する気持ちを大切にしていきたい」という思いを表していたはずだ。日本は過去にアジアの国に対して弁解できないことをした。過去の失敗も認めて抱き締める愛(いと)しさが愛国心だ。

 本当の愛国者は、他国への愛情を併せ持っている。中国に生まれた人も、韓国に生まれた人も、自分たちの国を愛していることを理解しなければならない。それがないと、どの国の愛国心も暴走してしまう】

【他国をただ敵視する排外主義と愛国心は似て非なるものだ】

【弱腰とか売国奴と言われるのが怖いから、政治家は安全圏から出ないまま勇ましいことを言っている。誰の声が大きいか競っているだけでは、何も前に進まない】

 と言って、石原やイミョンバク韓国大統領を「互いの排外主義をあおる禁じ手」と批判します。

▶政治にツイート:/4 元内閣府参与・湯浅誠さん

毎日新聞 2012年11月29日 大阪夕刊

【他の誰かなら」という問題ではない。原発も震災復興も財政も、極めて難解で複雑な問題だ。その事実を社会全体で受け止め、知恵を出し合わなければならない】

【しかし、不都合な事実に目を背け、幻想にすがろうとする現象が起きている。第三極への期待感がその現れだ。「他の誰か」ができる根拠は何もない。いずれ幻滅に終わる。この幻想と幻滅のサイクルから抜け出さなければ、少子高齢化など直面する課題を解決できない】

【国民の質が変わらずに、政治の質だけ変わることはあり得ない。3年間の教訓を踏まえ、将来、どういった社会を目指すのか一人一人が考えなければならない】


¡No pasarán!

 東京では、東京都知事選、衆院選と12月は選挙の月になります。中身もなくただ勇ましく、「声の大きさを競っている」ような、それが自信であるかのような錯覚をもたらすだけの日本維新の連中、彼らは第三極などではなく、明確な「第五列」として私たちの前に立ちふさがっています。彼らを通してはなりません! ¡No pasarán!(やつらを通すな!) 

▶社説:維新の会公約 中身が大ざっぱ過ぎる

毎日新聞 2012年11月30日 東京朝刊

【自主憲法を掲げる一方で、政策集に列記されたのは首相公選制など橋下氏が重視する統治機構改革が中心だ。やはり両氏は「なぜ改憲か」のスタート地点が違うのではないか】

【強烈なキャラクターで押しまくるだけではなく、政権の姿や政策をていねいに語ってほしい】

 当然でしょう。ただ、相手(橋下)は、政策なんて関係ないなどと言っているのですから、そもそもないものねだりでしょう。そのへんも突いてみたらと。

▶都知事選:原発政策アピール合戦 新銀行、五輪で温度差

毎日新聞 2012年11月30日 00時52分

 嘉田さんによる新党立ち上げが岐路になった感があります。それまでは、福島の事故なんてもう昔のことふうな雰囲気が漂い、争点ずらしが優勢でしたから。

▶衆院選:動画サイト舞台に党首討論会 首相、増税理解求める 安倍氏「デフレでは凍結」

毎日新聞 2012年11月30日 東京朝刊

 安倍晋三の落ち着きなく、油紙に火がついたような喋り、そのうち(いやもう出ていますが)自ら掘った落とし穴にはまることでしょう。


第22回 

ドイツから学ぶもの――
それは「市民の脱原発の結束力と闘争力」であり、
政府(CDU-FDP連立)からは何も学ぶべきものはない


 ご無沙汰しています。皆さんの健闘振りを、「原発通信」で頼もしく読ませてもらっています。これからの日本の選挙戦は、原発推進派(マフィア)と脱原発派(民主主義)の一騎打ちになってきた感がします。

 私が思うに、ドイツの脱原発も結局は市民の結集力がメルケル政府を押し切ったものだと考えています。フクシマ原発事故を受けて、現政権(CDU-FDP連立)が、以降の選挙に勝てないことを見せつけられ、ドタバタに政策を転換したものです。それ以上でも以下でもありません。

ドイツから学ぶといえば、この市民の脱原発の結束力と闘争力を学ぶべきであって、政府からは何も学ぶべきものはないように思っています。

実際、その政策転換以降、脱原発から自然エネルギーへの転換過程でいろいろな問題が噴出してきていますが、例えば、最終処分場、電気料金値上げ、高架線の建設等々、これなどはメルケル政府がなんの準備も、長期的な政策も持っていなかったことを暴露する結果になっています。

その直前までは、「原発は自然エネルギー転換に向けた過渡的テクノロジー」と、ここでもいろいろ新しい言葉を並べて、原発稼動時期を延長したはずです。

 私見ですが、メルケルは原発問題と同様、現在のギリシャ国家―EU危機でも見られるように、どこに本当の政策方針があるのかまったくつかみにくいのですが、よくよく手の内を見れば、旧東ドイツ・SEDの権力維持の手法(スターリン主義)を引き継いでいると思われます。党内の政敵は排除し、党内外の政治対立には直接関与せず、最終的な意見調整をして、自己の安定を図ると言うものです。そこには政治家としての指導性、政策能力はありません。政権維持に関しては実に長けていると言えるでしょう。

 こうした政治には、市民の直接行動が最も有効だと思うのです。それと同時に、そのままでは政権が危なくなること、政治家としての生命が絶たれることを、思い知らせることですが、それをドイツの市民は実現しました。日本もこうした状況を迎えているように思われます。

もう一点、ではドイツの原発産業の現状はどうかということですが、市民から強制された脱原発の方向性をもう止められなくなっています。そこで、企業としての生き残りを考えざるを得なくなっているのが現状です。市民が政治を決定すれば、企業はそれに抵抗できないという一つの好事例ですから、このへんの事情を最後に報告しておきます。

 

 フランスの原発企業Areva(アレバ)の生き残り戦略です。世界で約5万人、ドイツで役6千人の従業員を有する企業ですが、今後は三つの方向性で、企業戦略を立てています。

 ①原発の輸出。同時に稼働中原発の保安・管理業務、②原発の解体作業。ドイツでの解体作業は2040年までかかると言われていますから、儲かる仕事になります、③2009年以降建設中の風力発電等、自然代替エネルギーへのシフト転換。(「FR」紙2012年11月13日付より」

 

 どちらに転んでもタダでは起きないという企業の一例ですが、彼らとてしっかりと足枷されているのがわかります。それが市民の力であり、政治だろうと思います。では、闘争疲れしないようにして、もう少し頑張りましょう。


▼寄稿

 「第五列」の日本維新の会が自主憲法だと叫び、安倍晋三は改憲だなどと吠えています。そんな時、安倍晋三の憲法改正がいかに危険で、デタラメな話なのかを展開した一文が寄せられましたので以下、紹介します。

 自民党憲法改正草案の問題点 時代錯誤の草案批判

2012年11月29日 T・M

 今年の4月27日に自民党は改憲草案を作成し、今回の総選挙(12月16日投開票)の選挙公約に掲げ、しかも、最後の最後にさりげなく入れているが、実は大変な改憲草案である。結論から言えば、憲法と言う法律自体が良くわかっていない人たちによって作られている。そこで、今年の4月27日に公表された改憲草案の問題点を、特に重要な問題点に限って検討する。


第一条

(天皇)

第一条 天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。

(皇位の継承)

第二条 皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。

 

批判: 元首と言う地位は、民主社会においては、国民によって選挙で選ばれなければならない地位である。ヒトラーでさえ1934年の国民投票で認められたのである。

 憲法制定当時、アメリカが、天皇を「日本国の象徴」としたのは、「万世一系」?の世襲である天皇を「選挙」あるいは「国民投票」抜きに認めるために作った方便であった。それをさらに進めて「元首」として「世襲」を認めるのは国民主権の原理に反する。

 

第九条

(国防軍)

第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。

2 国防軍は、前項の規定による任務を遂行する際は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。

3 国防軍は、第一項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。

4 前二項に定めるもののほか、国防軍の組織、統制及び機密の保持に関する事項は、法律で定める。

5 国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を<犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。この場合においては、<被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない

 

批判: 百歩譲って、国防軍を認めたとしても、この条文には、基本的に二つの危険な問題点が明記されている。

 一つは、集団的自衛権の拡大解釈と治安出動である。日米間の集団的自衛権とは、一方の国が攻撃された場合に同盟国への攻撃として防衛にあたると言うあたりまえのことであるが、どうもこの本条3を見る限り、もっと広い概念をそれも国連とも異なる、米軍との共同作戦行動を意図しているような「国際協調」と言ったあいまいな表現が使われている。これは、国連決議をも伴わないで、後に批判された米英のイラク進攻であった「不朽の自由作戦」の様なものに参加できることをイメージしたのではないか。

 つまり、当時は、海上給油であったが、地上戦・陸戦にも参加できるようにとの思い入れのある表現としか思えない。これは、明らかに「国際紛争を解決する手段として用いない」とする、本条本文と矛盾するし、そもそも国連憲章によれば、国際紛争は「平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること」とした事に抵触する。更にこの条文には、「公の秩序を維持し」との表現があるが、これは、国内の治安出動に国防軍を使えることになり、事実上、国防軍による戒厳令が可能となるが、多分それもイメージしているのであれば、やはり、国民主権に反する。何となれば、主権者に銃を向けることは民主国家の破壊になるからである。

 次に本条5の審判所の設置である。これは端的にいて、軍法会議の復活を意味する。法形式上は、裁判の前置主義を謳っているようにしているが、他の審判所である、国税不服審判所、や海難審判所は、納税者に対して国税局や財務省の審判官が、あるいは、海難事故の船長や船会社に対して国土交通省の審判官が審判するものであり、利害が対立、あるいは、中立の立場の審判官が審判するが、そこで、解決しないものは、必ず地方裁判所に係ることになる。

 しかし、本条5の審判所は基本的に罪を犯した軍人及びそれに準ずる公務員をその上官たる国防省の審判官が審判することになるから、これは身内による審判と言わざるを得ない。しかも、「被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない。」[i]として審判所だけで結審する事を原則として予定している表現になっている。これは、国防軍に、事実上の自治権=治外法権を認めるようなもので、軍国主義の芽生える根拠条文となるのではないか。ちなみに、ドイツ連邦軍では、軍法会議を廃止して、全て裁判所で裁判することにしている。これが、民主国家の流れである。

 

(国民の責務)

第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。

 

批判:人権の不断の努力と、公共の福祉への責任が、現行憲法の条文の趣旨であるが、公の秩序(公安)に人権を従わせる言われはない。これは、明らかに近代人権宣言への挑戦である。

 

(家族、婚姻等に関する基本原則)

第二十四条 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。

 

批判:この条文は、戦前の「忠孝一致」の思想につなげる意図を持った悪質な条文である。憲法が個人の倫理観に踏み込むことは間違いである。

 

(内閣の構成及び国会に対する責任)

第六十六条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長である内閣総理大臣及びその他の国務大臣で構成する。

2 内閣総理大臣及び全ての国務大臣は、現役の軍人であってはならない。

3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う

 

批判:現憲法では、「文民でなければならない。」となっているが、これは、制定時に「再軍備を許容する解釈が生じたと考えた極東委員会の要請を受け、GHQが追加を申し入れた文言に由来する。」[ii]もので、軍に対する文民統制の重要性から来たものであり、外すことが出来ない文言である。しかし、この草案の起案者は、戦前の陸海軍大臣の現役武官制の現役さえ外せば、良いと安易に考え、退役軍人に含みを持たせているが、これは重大な問題であり、再軍備後の条文であれば、なおさらに「文民」を残さなければ意味が無い条文である。この点にも軍国主義復活の色が垣間見えるのである。

 

(憲法尊重擁護義務)

第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。

国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。

 

批判:これは、もはや、あきれてものが言えない条文である。憲法の沿革は、古くはイギリスのマグナカルタ(大憲章1215年)に代表されように王権を議会の作った法に従わせる法典がその出発点であり、その後は、国民が国家権力を制限させる為に作った法典である。

 理由は至って単純である、国民は、自分たちの議会で作った法律により規制され、罪を犯せば裁判にかけられ罰せられるからである。改めて憲法で規制する必要はないのである。しかし、国家権力や、戦前の天皇の下に行われた権力行為を規制するものは憲法以外ないのである。したがって憲法は唯一国民が国家に対して規制を与え自らが主権者としての保障をとらなければならない法典なのである。

 にもかかわらず、本条本文では、真逆に憲法が国民に遵守義務を強いているのは本末転倒であり憲法を理解していない、無知無学な輩の作った条文である。しかも、現行憲法99条で明記してある、「天皇又は摂政」を外している。これは、驚天動地である。

 第一条で天皇を元首にしておきながら、遵守義務から外すとは、天皇をバカにしているか[iii]、さもなければ、戦前のように天皇の「無答責」[iv]を復活させることを狙っている。とすれば、既述の軍法会議の復活のあいまって、国防軍と天皇制そして靖国神社が一体となって見事な日本型ファシズム体制が完成することになる。


[注記]-----------------------------------------------------

[i] 裁判所での裁判を、単に被告人の権利行使としている点に問題がある。これは、人権規定(現行32条)からの援用である。その点はむしろ当然であって、そもそも、犯罪に対する公訴権が、軍法会議(審判所)によれば防衛省と言う司法とは関係のない一省庁に私物化されることになる。したがって裁判所に上訴しなければ、常に本草案76条の二項により禁止されている特別裁判所の設置と実質同じ結果となり自己矛盾である。

[ii] 新基本法コンメンタール「憲法」日本評論社 371頁

[iii] 立憲君主制の憲法でも議会が憲法典を作成して、国王に献上し、それに従って統治するとした法である。いわば、国王が国民に約束した法であり、その法典から天皇を外すのは論外である。

[iv] 責任を一切負わないと言う意味。戦前の大日本帝国憲法では、天皇は責任を負わず、官吏も天皇の官吏であるから、天皇には責任を負うが、臣民たる国民には「無答責」であった。

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10.13日比谷野音「さようなら原発集会」行動提起

「東大話法」の使い手はいま

他者を思うこと、他者に共感すること そして原発を考える

10.5金曜抗議行動(国会正門前)報告/ドイツ通信第21回

福島健康調査検討委「秘密会議」続報!

安倍の「深刻に反省」は選挙向けパフォーマンス/ドイツ通信第20回

今度は福島県健康調査で「秘密会議」

「2030年代に原発ゼロにすると決めたわけではない」

「今、福島では放射能の話はできない」

9月

原子力マフィア、「再稼働」

原発事故:防災対策、30キロ圏に拡大…規制委が了承

「強い日本」「日本を取り戻す」──気分先行型政治の危険性

平智之衆院議員インタビューに注目

住民に心臓病など深刻な健康被害・チェルノブイリのいま

『カネだけが人生を充足させるわけではない』──さて、どなたの言葉でしょう?

30年代原発ゼロはたんなる「目標」?

もう「科学の話」でも「エネルギーの話」でもない

「2030年代の原発ゼロ」──閣議決定見送りに

「2030年代の原発ゼロ」──でも、原発はつくります?

9.14首相官邸前、霞が関抗議行動

「維新の会」の熱狂が意味するもの

早速やってくれました、伸晃クン。

学術会議、核廃棄物処理白紙見直しを提言

相次ぐ「不祥事」と「意味なき」労働が問うもの

霞が関一体で繰り広げられる反・脱原発、原子力規制委人事案反対行動

再稼働不要裏付け 今夏消費5~11%減

全国40都道府県82か所で抗議行動

何が問われているのか。そして「何をなすべきか」

原爆を不要としたように、原発も不要と確信したのです

再稼働反対を言うことは「まぎれもない現実論」

8月

原発訴訟、安全性本格審査を 最高裁研究会で改革論

「潜水艦のようにつくってあるから大丈夫」……もうアニメの世界です

これからの社会のグランドデザインをどう描くのか

何が起きたか、何が起きているかを知ること

原子力規制委:田中氏など委員5人、閣議決定

昨日の面会は「NHK青年の主張」だったのか!

政府の「討論型世論調査(DP)」では半数が「原発ゼロ」と

「収束宣言」が出ても何も変わらない。自宅に帰ること諦めました

米NRCが原発の認可手続きを停止

オリンピックだ、史上最多のメダル獲得だなどと浮かれている間にとんでもない「合意」が

永田町の新作喜劇『近い将来』……フクシマは何も変わっていないのに

東電公開映像/規制委員会人事/ドイツ通信19

東電テレビ会議公開映像から見えるもの──アンゼンダからタイヘンダに!

東京電力、テレビ会議映像を公開

仙谷、言うに事欠いて再稼働に反対する人々を「論理の飛躍がある」だと!

原子力規制委員会よりも、原子力ムラ規制・監視・解体委員会の設置を!

マスコミ人──反省するヒト、「前から知っていた」かのように装うヒト、さまざま。

7月

米倉経団連会長、野田首相といっしょに退場してください

7.29脱原発国会大包囲行動 20万の市民が国会を包囲

<原発推進秘密会議>司会役がメール削除 隠滅の疑い

海水で腐蝕し、活断層上で揺れる原発

イチローのほうがそんなに重要か NHKニュースウォッチ9

政府事故調、報告書を提出

再稼働反対抗議行動全国に波及

不都合な事実は見ないことに。そしてここでも山下俊一が登場

「いじめは卑怯だ」と野田首相。でも、今のあなたにはそれをいう資格はありません

志賀、大飯、敦賀の下に活断層! 志賀原発 活断層なら廃炉!

脱原発集会に17万人が参加 この力で再稼働阻止!すべての原発を廃炉へ!

警視庁、歩道のみに規制、鉄柵で囲む。世界の笑いもの

野田首相を、Give up ! と言うまで追い込もう!

「社員のプライバシー保護の対策を取ったうえで公開」

おおい町・時岡町長、クラゲに自然の脅威を感じる!

鹿児島県知事選、向原さん20万票取るも勝利逃す

再び万余の市民が首相官邸前を埋め尽くし、再稼働反対を訴える

国会事故調報告書についての各紙報道

国会事故調、報告書を国会へ提出。WEBでも公表

資本は自らの墓掘り人をつくり出す──次をどう描くか

要はコストがかさむからということなのでしょう。運転する資格なし!

首相官邸前の道路を埋め尽くす20万の市民!

6月

「後始末もできないのに再稼働だなんて」そして、警報鳴り止まない大飯原発

6.22報道ステーションで古舘伊知郎の突っ込みに寺島実郎タジタジ

町長だけに謝罪すればいいのか! しかも非公開で

政府事故調、「菅氏誤解」というのだけれど なぜ伝えられなかったのかが問題なのでは?

「ハーメルンの笛吹き男」か橋下大阪市長、また吠える

「再稼働反対!」「命を守れ!」と首相官邸前に4万5千人が集結

「中途半端な教養は、無教養よりたちが悪い」──ピーサレフ

東電、「最終報告書」で開き直り。「俺たちに非はない。悪いのは菅と官邸」

本通信、発信し始めて今日で1年がたちました

大飯原発再稼働などをめぐる「トンデモ発言知事一覧」

なにが「関西の生活と産業の安定に資するため」だ

テレビが伝えない不都合な真実。6.15首相官邸前抗議行動

この国にはいったい何を学んできたのか

ならば野田首相・西川福井県知事を「原発安全確認無限責任者」に!

野田首相、原発再稼働は「人類に対する犯罪」です

精神論で語っているのは野田首相本人!

今夕、首相官邸前へ! 抗議の声を挙げよう!

再稼働 抗議のダイイン 官邸前、福島の女性ら

大飯原発、地表ずれる可能性 専門家「早急に現地調査を」

「再稼働慎重に」と民主党の117人が署名し、野田に提出

今日から都議会。石原の演説30分を傍聴してきました

「原発」都民投票 げんぱつYES/NO パレード、800名で

またバレてしまいました。5日の会議も開くことできません

<橋下市長>大飯再稼働容認で“敗北宣言”

5月

野田首相の「私の責任」ってなんだ!

「人質」を置き、官邸と「もしもし~」とやりあえれば、安全? 

国会事故調、菅前首相を叩いて、得するのは誰だ

広がる「被災者格差」。そして破壊されるコミュニティー

妄想の世界に生きる原子力マフィアたち

政策決定の透明性=「見える化」こそ最重要

核燃サイクル「秘密会議」暴露される

原発都民投票条例制定 民主部会、賛成の方針

今度は燃料コストがかかるから再稼働だと

家庭だけが節電すればよいのか

国会事故調、東電・武黒一郎フェローの奇妙な動き

み~んなウソだった! これで「集団自殺」はなくなった?

関電、再稼働したいのは電力が足らないからではないと

沖縄返還40年/ドイツ通信第15回/寄稿「住民投票と日本型ファシズムの戦い」

大飯原発再稼働をおおいまち議会が容認

「チェルノブイリのこの現状が26年後の福島ではないと誰が言い切れようか」

東京電力が提出した「総合特別事業計画」に対する3紙の評価

福井県原子力安全専門委員会、こんなものなら必要なのでしょうか

3.11前と同じメンバーでやっているということ自体が信じられません

42年ぶりに稼働原発のないときを迎えて

瀬戸内寂聴さん、「このままの日本を若者に渡せない」と

保安院:「原子力の専門能力も広報も不十分」ネットで反省

4月

班目センセイ、今ごろ言われても……。だから「デタラメ」などと言われるのです

昨年の6月から出し始めて本号で200号です

そもそも地震国に原発は無理

原発・停電恫喝と生活習慣病

「この1年間で積み重ねてきた対策と知見」?

電気事業法では廃止でも、原子炉等規制法では今も「稼働中」

・法的には、とっくにオシャカになったものを追認しただけ
・ドイツ通信11

「確信がないし、責任も取りたくない」から、「証拠は残さない」ということ

原発再稼働5人組の頭=仙谷は何を勘違いしているのか

再稼働の政府「黒幕」は仙谷由人だ!

北朝鮮ミサイルに振り回されたのではなく、振り回した日本政府

環太平洋、地震活動が活発。日本近海も無関係ではない

大飯原発──大阪府・市、再稼働8条件先送り

大丈夫と言っているのは、電力会社と原発大臣4人衆だけ

「テストに不合格なものを商品化することを私は許さない」

再稼働へ「突進」する野田政権

安全基準にまで「暫定」

「東大話法」オンパレードです!

1日遅れの「April Fool」。「日立はすべてを、地球のために」だそうです

3月

「3月11日の、あのね。」見てきました

東電という会社、何を思いあがっているのでしょう

ようやく春になりましたが……

汚染水、また海に流出、ストロンチウムも

<泊原発>5月5日停止へ 現在唯一稼働

繰り返します。原発問題は「二項対立」ではありません

幕(再稼働)は開くのか、いつ…

「安全」しか出ないサイコロでたぶらかしてきた

3月24日「再稼働を許さない さようなら原発1000万人アクション」集会とパレード

「お金が入るのならもらって、死ぬ前にいい生活がしたい」にどう応えるか

唯我独尊、傲慢それらすべてを動員しても足らない、東電会長・勝俣恒久

岸和田のお調子者・田中知東大教授へ、だんじり曳いても原発曳くな!

瓦礫処理、環境省吊り広告の怪? 空中線量が同じだから大丈夫?

要はこの世の中カネといってしまうと身もふたもない話だったということ

3.11行動 日比谷公園に1万人 国会を人の鎖で囲む!

沢田研二さん、脱原発に賛成

東北をダシにしていませんか?

“スルー”される大熊町

「政治家がダメでも官僚がしっかりしている」はずじゃなかった?2月

2月

3.11は日比谷公園中門に!

毎時、何十トンもの水、どこへ?

公文書に対する日米のポリシーや哲学の違いに愕然

アメリカ原子力規制委員会の議事録が語る原発事故の10日間

吉岡斉さんの講演録から(2)

原発稼働の住民投票、31万人署名提出…東京

吉岡斉さんの西南学院大学での講演録入手

橋下大阪市長と大阪自治労問題を考える

原発ムラの人たちの言い訳集

福島第一直下で地震も いわきと地下構造類似

東電の想定外とJAXAの想定外の事故を想定しての危機管理

2号機温度計、90度超える=東電「再臨界ない」

東京湾海底20センチ超の泥からセシウム 近畿大調査

「溶けた燃料がどこにあるか分かっていない」からこういうこと起こるんだ

5日、温度上昇、再臨界か確かめる??

【原発の不都合な真実】原発は温暖化対策に役立たない

40年超「再稼働ありえない」 敦賀、美浜の2基対象=細野担当相

橋下大阪市長の核武装発言

1月

<IAEA>安全評価審査は妥当…原発再稼働可否判断に道筋

原発住民投票 意思表示へ扉を開こう

組織として安全を目ざすために重視されるべき事項

【国民投票無力化へ】の動きが

「シカタガナイ」という「呪文」

福島第一で起きたこと

議事録がない!?

ストレス審査にOKを出した男たち

非常用電源未接続問題、東電に緊急性の認識なし

再稼働をしないとこうなるぞという恫喝

阪神大震災から今日で17年がたちました

「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」

元旦の地震でタンク水位急下

正月に福島でセシウムの降下量が増加したわけ

住民投票請求署名 大阪市、法定数大幅に超える

六ケ所村の核燃再処理工場、再開へ準備

3.11以降、日本(世界)は変わったか

今年は脱原発社会に舵を切れるか

04年に、安井正也が直接処分試算廃棄命令