原発通信 100号2011/11/14発行
「受任者」になって、署名を集めましょう! 原発の稼働、廃止は私たちが決める! 都民投票実現へ! 都民投票実現のための署名12月1日からです! まずは、やれることはやっていこうと思っていますので、皆さんに呼び掛けたいと思います。 都民投票「受任者」およびサポーター向けの説明会に行ってきました 先週土曜日に行われた「原発」都民投票/「原発」市民投票の実現をめざしての集会に行ってきました。来月1日から行われる都民投票実現へ向けての署名活動=東京都条例制定請求=ですが、これまで多くある署名とは大きく違います。まず「請求代表者」と「受任者」になった人(各選管が認定)しか、署名を集めることができないことです。 ◆詳しくは、下記アドレスをクリックしてください。
▼寄せられた情報 11日の経産省を取り囲む行動に参加されたKさんより 【11.11の「人間の鎖」参加しました。山本太郎さんはがんばっていましたね。 「東京新聞」は1面、社会面に載っていましたが、他新聞はどうでしたでしょうか?(K)】 * 毎日新聞には、残念ながら記事としてはありませんでした。他紙はどうだったのでしょうか? 一方、12日の都民投票説明会での記者会見では、東京新聞の記者が質問に立つと、会場から大きな拍手が! 皆さん、知っているのです。どこがそれなりにきちんと報道しているのかを。ちなみに、その前に発言した朝日新聞の記者にはありませんでした(ただし、主催者、やはり、アサヒブンカジンなのでしょうね、記者の名前は知っていたようです。今井一さん、第一線の記者はがんばっているといっていましたが)。 この集会でも山本太郎さん、がんばっていました。事務局が気を使って、住所を詳しく掲載しなければならないのでというと、山本さん、お母さんと二人の生活だし、母も“やるしかないでしょう”といってくれたので、住所明らかにすることまったく問題ないとキッパリ!(請求代表者になると現住所を部屋番号まで明らかにしないといけないと都選管は言っているそうです) 放射性物質、風で再浮遊か 風向きで放射能濃度変化 (朝日新聞電子版から) 【東京電力福島第一原発から放出され、地面に落ちた放射性物質が、風によって再び大気中に浮遊している可能性が高いことが茨城大学や東京大学などのチームの調査で分かった。 チームは3月末から8月にかけて、福島市や水戸市など関東、東北の計11地点で、福島第一原発から出たとみられる大気中のセシウム134やヨウ素134などの放射性物質をフィルターで捕らえて24~72時間おきに測った。 このうち、分析が終わった福島市、茨城県日立市、水戸市の6月以降の測定値を見ると、放射能濃度は風向きに依存し、原発の方角から風が吹くと事故前の10万倍の10ミリベクレル程度と高い値を示す一方、それ以外の風向きの時でも、事故前の千倍の0.1ミリベクレル程度と一定の濃度があった。このため、放射性物質は地面に落ちた後、泥などに吸着し、土ぼこりなどとして浮遊しているとみられる】(引用ここまで) http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY201111110521.html 福島とチェルノブイリの年間1ミリシーベルト 2011/11/13 14:45(私設原子力情報室より引用) 【今、福島の人たちは、まったくひどい状況の中に住み続けることを強制されています。 国が発表した年間1ミリシーベルトという除染のための基準。『汚染状況重点調査地区域』という難しい名称が付いていますが、簡単に言えば、福島第1由来の外部被ばく量が年間1ミリシーベルトを越える場所には、除染を受ける権利が有るという話です。最初、年間5ミリシーベルトと発表して、被災者から猛反発を食い、1ミリシーベルトに下げた経緯があるため、いかにも低い数字のように思えますが、これに騙されてはいけません。】 【今一度、「福島とチェルノブイリの年間1ミリシーベルト」の違いをしっかりと見直してみる必要があります。】(引用ここまで) 中川恵一、事故は許せないけど、放射線はいつも被ばくしているから大丈夫?! この人、福島の人たちが大量の被ばくをしたということについてまったく無自覚のようです。この論でいくなら、なぜ「原発、事故が起きて例え放射性物質が出たところでたいしたことないです。いつもと同じです」と言い切らないのでしょうか。また、原発由来のものと温泉を同列でいっています。この論、事故後、何度聞いたでしょうか。1ミリシーベルトの被ばくなんて大したことないというなら、何回も言いましたが、それで除染だなんだと騒ぐのは税金の無駄遣いと政府に堂々と「助言」する方が先だと思うのです。だって、政府、除染だ、除染だと「騒いでいる」のですから。(毎日新聞2011.11.13 中川連載) また、今日から福島県で18歳以下の子供約36万人を対象にした甲状腺検査が始まったといいます。これなども、中川センセイからみたら税金の無駄遣いでしょう。 風力発電にアセス義務化 正しいことなのかもしれませんが、何かウラを感じます。絶滅危惧種の鳥が風車に衝突なんてということも持ち出していますから…。(毎日新聞2011.11.12 風力発電、アセス義務化) 原発取材、誰が選別? 大マスコミ中心で、撮影場所も制限されたとか。それでも、これまで発表されていた東電の写真よりはリアルに撮影され、文字通り「安全神話の崩壊」です。(毎日新聞2011.11.12原発取材) 本通信も、第1号から5カ月、100号になりました。 6.11集会後から出し始めて5カ月。この通信も100号になりました。事態に変わりはないのに。福島第一原発からは相変わらず放射性物質が放出され、福島の人たちは高線量下で生活しています。先日報道関係者に初めて公開されたという福島第一原発。「崩壊した安全神話」と何回も書いてきたが、実際に目の前にするとまさに崩壊したということを目の当たりにしたと毎日新聞の記者は書いています。とんでもない線量のなかでの作業があるからこその今があるのです。一方、何回となく繰り返される「安定」してきているという発表にどこか、もう過ぎ去ってしまったかのような錯覚をもたされてはいないでしょうか。 また大地震が来たらその時は…、という状況は変わりないのです。危険このうえない原発。使ったものさえどう処分していいかわからず、すべてを先送り。そのような原発を絶対止めなければなりません。それは、私たち大人の責務だと思っています。そのために、できることをやっていくというスタンスで都民投票にも取り組んでいきたいと、私は考えています。今後も、本通信が、情報交換の場となれたならばと思っています。 最後に、私、自戒をこめてときどき(この原発事故以前からですが)思い出し、心している詩をご紹介します。牧師・マルティン・ニーメラーの詩です。 彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。 社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。私は社会民主主義ではなかったから。 彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は労働組合員ではなかったから。 彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった。私はユダヤ人ではなかったから。 そして、彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。 | |||